
雷、花火・・猫が怖がっているときの対処方法
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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猫の聴覚はとても敏感で、人間よりも幅広い音域を聞き取ることができます。特に高い音の聞き取りが得意なため、女性のような高い声の方が好き、という猫ちゃんも多いかもしれません。一方で掃除機やドライヤーの音など、やや大きな生活音でさえも猫は苦手な場合も多く、まして雷や花火といったさらに大きな音となったら恐怖を感じてしまうのも無理はないでしょう。感覚の鋭い猫は、雷が鳴る前の気圧や湿度の変化、あるいは閃光などの視覚情報に対しても不安や恐怖を感じることもあるようです。個々の性格によるところもありますが、人間側の対処方法によってもこういった刺激にさらに怖がるようになってしまうこともあります。猫ちゃんのストレスを減らし快適に暮らせるよう、適切な対処方法を知っておきましょう。
まずは飼い主が落ち着いていることです。人間の悲鳴や不安な様子は猫をますます不安にさせてしまいます。猫ちゃんが好きなおやつやおもちゃで遊びに誘ってみるなど、気を逸らすようにしてみるのもよい方法です。
- 猫は危険を感じると安心できる場所に隠れます。うす暗くて狭い場所を好むので、ちょっとした隙間や家具の下などに猫の避難場所を確保してあげましょう。ただし、居場所が確認でき人間の手が届くように、あまりに奥まったスペースがある場合は一定以上奥には行けないようにするなどの工夫をしておきます。隠れ場所にしてほしいところに、サイエンス・ダイエットのキャットフードを何粒か置いて、そこに行くよう促してもよいでしょう。なお、何かに恐れて避難場所に隠れているときには、そっとしておいてあげます。パニックで興奮状態の猫をむやみに抱こうとしたりすると思わぬ怪我をすることがあるため、落ち着くまではしばらく様子を見ます。
そしてなによりも忘れてはいけないのは、戸締りの確認です。時節柄、あるいは花火を見るために網戸にしていたり、窓が開いていたりすることがあるかと思いますが、パニック状態になった猫が誤って飛び出してしまうリスクがあるからです。また、窓を閉めることで音量を下げることにも役立ちます。さいごに、過去にパニックを起こした経験があったり、不安傾向の程度によっては獣医師に相談することが推奨されます。適切な治療を行うことで、不安を軽減することができる可能性があります。
Author

高橋智司
編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター 獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社