猫にとって危険な植物とは

執筆: クリスティーン・オブライエン
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ペットに最適なフードを見つけましょう。

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有毒植物お部屋のインテリアとして観葉植物は人気ですよね。お部屋に緑があることで、落ち着いた雰囲気やおしゃれ感がぐっと高まります。でも、もし猫と同居しているのであれば、観葉植物や花などの植物は注意しなければならないものの一つです。猫は植物に対する代謝能力が弱く、よく見かけるような観葉植物や草花であっても、猫にとって有毒で危険なものが多くあります。

 

猫にとって危険な植物

観葉植物から野菜、ハーブなどの園芸植物まで、猫に毒性のある植物や花の一部をご紹介します。

 

1. ユリ属:一口にユリといっても、ユリ属にはスカシユリ、テッポウユリ、スズランなど、実に90種類もの品種が含まれます。これらはすべて猫にとって有毒です。実際、ユリは猫にとってもっとも毒性の強い植物の一つで、葉や茎、花びらの一部の誤飲や花瓶の水を舐めることでさえも中毒を起こし、状況によっては死んでしまうこともあります。ユリ中毒では腎臓が障害され、腎不全を起こします。

2. ユーカリ属:繊維が豊富ですが、猫にとって健康的な食材とはいえません。ユーカリの葉は、コアラや数種類の野鳥を除き、多くの動物にとって有毒です。

3. カネノナルキ:「金のなる木」のような多肉植物は、手入れが簡単で美しいため、植物の手入れが苦手な人にぴったりなのですが、残念なことに、「金のなる木」も猫にとって有毒な多肉植物の一つです。

4. ミルクウィード:ミルクウィードはトウワタとも呼ばれ、オオカバマダラ蝶が好むため、ガーデン用として流行しています。でもトウワタの実は野生動物にとっても人間にとっても有毒です。

5. ネギ類:生産量が1位と2位の中国やインドをはじめ、世界中の食卓に欠かせない玉ねぎ。玉ねぎだけではなく、にんにく、長ねぎ、わけぎ、あさつき、エシャロットなどのネギ類は、猫や犬を含む多くの動物に有害です。

6. トマト:トマトの実は猫に害はありませんが、茎と葉は有毒です。「猫に与えてはいけない人間の食物」リストに加えましょう。

7. スイセン:毎年春に鮮やかな黄色や白色の花を咲かせる人気の植物で、群生すると見事ですね。でも、その美しい姿とは裏腹カナダ獣医師会雑誌に発表された研究によると、水仙の花、葉および球根はすべて猫に有毒だそうです。

8. ヒヤシンス:甘い香りのするヒヤシンスの花は、地中海地方東部原産の植物です。近縁種に米国テキサス州原産のホテイアオイやチューリップがあります。この植物は、美しい外見をもちながらも、猫には危険なアルカロイド化合物を含んでいます。

9. ヤドリギ:欧米でのクリスマスの風物詩であるヤドリギは、信仰的な要素をもち、ヨーロッパにおけるヤドリギの下でキスをするという習慣は18世紀まで遡ります。でも猫にとっては永遠の愛どころか消化器系や心血管系へ作用し、重篤な状態を招きかねない危険性があります。ほかにも、アマリリスなど祝日にまつわる植物には猫の健康を害するものがあるため、家の中には持ち込まないようにしましょう。

10. マンドラゴラ:マンドラゴラは地中海地域原産の花を咲かせる植物で、何世紀にもわたってさまざまな伝説が伝えられています。でもその毒性は単なる伝説ではなく、この植物の根は人にも猫にも非常に強い毒性があります。

11. アザレア:ツツジ科の植物で、種類によって常緑性のものと落葉性のものがありますが、いずれも猫にとっては有毒です。Pet Poison Helplineによると消化器系、心血管系、中枢神経系に障害を起こします。

 

その他、猫にとって有毒な植物には次のようなものがあります。

  • クロトン(葉ゲイトウ)

  • カラジウム

  • ディフェンバキア

  • イチジク属(ゴムの木、ベンジャミン、斑入りイチジク科植物)

  • フィロデンドロン

  • モンステラ

  • キョウチクトウ

  • ポインセチア

  • タマサンゴ

  • セイヨウヒイラギ

植物の種類と摂取量のほか、個々の個体差によっても、症状の出方や程度が変わります。新しい植物の購入を検討中で、猫に有毒かどうかを知りたい場合はPet Poison Helplineをご覧になると多数の種類の植物を調べることができます。

症状

植物の毒素は、種類によってそれぞれ異なる反応を引き起こします。例えば、猫がネギ類を食べてしまった場合は、赤血球が破壊されて貧血を起こし、脱力、食欲不振、粘膜蒼白といった症状が現れます。「金のなる木」をかじってしまった場合は、嘔吐や運動失調を起こす可能性があるとASPCAのウェブサイトに記載されています。

各植物によって毒性作用は異なりますが、中毒では次のような共通した症状が認められます。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発咳
  • 呼吸困難
  • 見当識障害
  • 動悸
  • 食欲不振
  • 瞳孔拡大
  • 過剰に舐める、ひっかく

現場を目撃しないかぎり、有毒な植物を摂取したかどうかわからないかもしれません。愛猫が原因不明の上記のような症状を示し、猫に有毒な植物や花が近くにある場合は、すぐに動物病院に連絡しましょう。

愛猫が毒性のある植物を摂取してしまったら

愛猫が有毒な植物を食べてしまったと思ったら、すぐに動物病院に連絡しましょう。連絡がつかない場合は、救急対応をしている動物病院に連絡します。緊急の場合に備えて、事前にこれらの連絡先を調べておきましょう。

Vets Nowは、動物医療関係者に指示されない限り、自己判断で猫に無理に吐かせたりしないように呼びかけています。状況によってはむしろ嘔吐させる方が危険かもしれないからです。必ず獣医師の指示に従いましょう。

動物病院では、獣医師が必要な検査を行って中毒の診断を行い、治療方法を決定します。

中毒の予防

部屋に植物を飾るのが好きという方も多いかもしれませんが、やはり猫のことを優先に考えると、部屋には植物を持ち込まないことがベストでしょう。

猫が外にも出ている場合には少し難しいかもしれませんが、それでもできる限り毒性のある植物の誤食の危険性に備えなければなりません。International Cat Careでは、猫への危険性が知られている植物を庭から取り除くとともに、猫の行動範囲であるご近所の家の庭にも有毒な植物がないか確認するように推奨しています。そういったことを把握していれば、万一のときに猫の体調不良の原因の可能性のある植物を獣医師に伝えることができるため、獣医師も中毒の原因を判断しやすく、適切な治療を行うことができます。

猫にも安全とされている植物には、セントポーリアやパキラ、ヤシ科の植物が含まれていますが、それでも個体によっては何らかの症状を示す可能性が絶対にないとは言い切れません。猫はご存知の通り、高いところでも多くの場合攻略してしまいますし、簡単な扉などはすぐに開けてしまいます。ですから、こういった観賞用の植物を猫の目の届くところに設置することは難しいと考えましょう。設置するのであれば、猫が絶対に入らない部屋に置くなどして、確実に猫との接触が無いようにする必要があります。観賞用には造花やフェイクグリーンなどを上手に利用するのが、人の欲求も、猫の安全も満たせるいい方法かもしれませんね。

Contributor Bio

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。

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