猫のうんち(便)の色、硬さ、大きさと健康状態について

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猫のうんち(便)で健康状態が確認できる?

ほとんどの猫は1日に1回以上うんちをします。猫のうんちは、出来る限り確認するようにしましょう。

なぜなら、うんちは、健康状態を知る大きな指標となり、胃腸などの閉塞、基礎疾患など潜在的な問題の早期発見につながったり、給与しているキャットフードが合っているかなども教えてくれます。

『良いうんち』がどんなものかを知っていたら、愛猫の便が正常ではなさそうなときに、確実に気付くことができます。

健康な猫のうんち(便)の特徴

正常な猫のうんちにはどんな特徴があるのでしょうか。

正常なうんちの硬さ

健康な猫のうんちは一般的に、粘土のように打ち延ばしができるほどの硬さ(軟らかすぎず硬すぎず)をしています。

正常なうんちの形

正常な猫のうんちは、トッツィーロール(アメリカに古くからある茶色いソフトキャンディ)のような形をしています。

正常なうんちの色

猫が正常に排便しているときの健康なうんちの色は、暗褐色ですが黒すぎません。

正常なうんちの大きさ

正常な猫のうんちの一般的な大きさは、人間の人差し指1本程度とされています。ただし、食べている食事の消化・吸収がどの程度できているかによって変わります。

正常なうんちのにおい

猫のうんちが健康な場合、においは一般的には少なく、消化された食事のにおいがします。強烈で異臭がするといったものではなく、多少のにおいはありますが、我慢できるものです。

不健康な猫のうんち(便)の特徴

正常ではない猫のうんちにはどんな特徴があるのでしょうか。

不健康なうんちの色

黒いうんち

黒っぽいうんちは便に血が混ざっていることを意味することがあります。食事に含まれる特定の成分が影響した可能性もありますが、上部消化管出血の徴候であったりしますので、早く獣医師に診てもらいましょう。

色が薄いうんち

ペットの情報サイト、PetWaveによると、色が薄い、淡すぎるうんちは、胆管が完全に詰まっている徴候の可能性があり、肝臓病のようなもっと深刻な問題を示している場合があります。

黄土色のうんち

薄い黄土色や黄色がかったうんちは、肝臓、胆嚢、または膵臓の問題の徴候である可能性があります。

不健康なうんちの硬さ、形状

硬い小さなボールのようなうんち

硬くて小さなボールのようなうんちは、便秘のサインと考えられます。一般的には異常で不健康な状態とみなされます。これは猫にとっては深刻な問題です。猫の専門誌、International Cat Careには、神経系や代謝性の病気、または結腸閉塞などの難しい健康問題を示しているかもしれないと書かれています。猫の健康情報サイトWag!によれば、猫の便秘は脱水していることを示している可能性があります。愛猫が硬くて小さなボールのようなうんちをしたときは、必ず獣医師に診せるようにしてください。

Gray cat sleeping on the edge of a brown leather sofa.

形がなく、緩いうんち

はっきりとした形のない軟便や水様便にも警戒しておく必要があります。猫の下痢には、細菌感染や腸内寄生虫から食物不耐症まで、さまざまな原因があります。特に、注意深く見ていないと、水様便を尿と間違えることがあります。猫砂の塊をすくうときは常によく見るようにして、場合によっては使い捨て手袋をはめて手ざわりを確かめてみてください。

不健康なうんちの大きさ

過度に大きい、または小さいうんちは消化トラブル、消化器官の異常を示している可能性があります。正常な場合、人差し指1本程度の大きさです。これを基準に日々確認してみるといいでしょう。

不健康なうんちのにおい

正常でない猫のうんちのにおいは、強烈で不快なものになることがあります。例えば、うんちが腐敗したようなにおい、異常に甘く臭い、酸っぱいなどがあります。この異常なにおいは、消化器官の問題や糖尿病など様々な健康問題の徴候となります。

異常なうんちを見るたびにパニックになる必要はありません。ただし注意深く観察することは重要です。フードが変わった後やストレスの多い車の旅の後1~2日は、猫が下痢をすることがある、とコーネル大学猫保健センターは言っています。同センターのリチャード・ゴールドスタイン獣医師によると、このような便が3日以上続いたり、「食欲不振、無気力、嘔吐」を伴ったりしているときは、すぐに獣医師に診せてください、とのことです。大事を取るに越したことはありません。

猫のうんち(便)を検査してもらうための準備

健康診断(健康診断は年に1回は行うべきです)では、獣医師から検便用の糞便検体を取るように言われるでしょう。検体は、プラスチック容器に採取するのが最良です。容器は動物病院からもらえる場合もあります。あるいは、予約を取る前に病院に寄って容器をあらかじめ受け取っておくのも良いでしょう。注意点は次のとおりです:検査には新鮮な検体が必要なので、病院に届ける当日まで、トイレから検体を採取しないようにすることが重要です。動物病院が正確な情報を入手できるように、便をすくってプラスチック容器に入れたら、その日時を必ず書き留めてください。

チェックは猫の数だけ?

複数の猫を飼っている場合、獣医師から特に指示されない限り、1匹1匹から検体を採取する必要はありません。しかし血便を見つけたときなどは、健康問題を抱えているかもしれない猫を特定しなければなりません。そのためトイレの監視をする必要があります。1匹が病気なら、ほかの猫も病気の可能性があります。1匹に深刻な問題が見つかったら、獣医師に診せるまでは、隔離して専用のトイレを使わせるよう努めてください。

猫のうんちは心身の健康について多くのことを教えてくれます。毎日の猫のトイレ掃除に便のチェックを組み入れておくと、猫に清潔で健康的な環境を提供するだけでなく、猫を最高の状態に保つことにも役立ちます。

筆者紹介

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。

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