ペットの災害対策に必要なこと

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予想外の出来事(火事、ハリケーン、洪水、猛吹雪、地震、竜巻、その他の自然災害)に見舞われたときには、あなたと家族のために避難計画が準備されているかどうかが重要になります。そして、ペットのための災害対策もそれと同じくらい重要です。自然災害時に取り残されたペットは、逃げてしまったり、怪我をしてしまうことがあります。避難の必要に迫られたときは、動物の災害対策の準備ができているかが鍵となります。ペットを一緒に連れて行けるのが理想ですが、それがいつも可能とは限りません。私たちヒルズは、ペットが行き場を失ってしまうことの多い災害時の救援活動に、毎年熱心に取り組んでいます。しかし残念ながら多くのペットが、飼い主から引き離されてしまうのを目の当たりにしています。たとえ自分は自然災害の被災者になりそうにないと思っていても、対策を立てておくことは非常に重要です。

ここでは、自然災害時にあなたの犬や猫が確実にきちんと世話をしてもらい、安全にすごすことができるように、準備しておくべき対策をご紹介します。



世話する人を見つける

動物の災害対策を立てるときに最初にやるべきことは、災害 で移転を余儀なくされたときにペットを引き受けてくれそうな人を、近くと遠くの両方に見つけることです。その際には、あなたの犬や猫がすでにその人たちになれていること、家庭環境があなたの家と似ていることを考慮しなければなりません。

たとえば、あなたの犬が子どもに慣れていないなら、子だくさんの家庭は最適ではないかもしれません。また、あなたの猫が他の動物とうまくやっていけない性格なら、動物のいない家庭を見つける必要があるでしょう。自分の家と同じ様な家やペットに「完璧」に合いそうな家庭が見つからないときは、あらかじめペットを子どもや他のペットにならしておくという方策も考えておかなければなりません。

災害時にペットを預かってくれる保護施設やペット同伴で泊まれるホテルが地元にあれば、それらも災害時の対策に加えておくことができます。

世話をお願いする人は、もしもの災害であなたが帰宅できなくなったときに、安心して自宅からペットを連れ出してもらえる人でもある必要があります。さらに、気軽にペットの世話をしてくれて、必要になったらすぐにペットの世話を始められる人であるかも確認しましょう。

避難時のペットの預け先・居場所を、家族の全員が必ず知っているようにしてください。緊急時に快くペットの世話をしてくれる人が決まったら、次はペット用非常持ち出し袋の準備です。

不足のない非常持ち出し袋を用意する



懐中電灯、電池、水、缶詰、缶切り、マッチ、救急用品はほとんどの家庭の非常持ち出し袋に入れられています 。しかし多くの場合、ペット用品は忘れられています。非常持ち出し袋には、必ずペットを含めた家族の3~7日分の食料を入れておきます。家族とペットの服用中の薬も必要です。さらに、 アメリカ動物虐待防止協会によれば、効果的なペットの災害対策にとって大切なことは、つかみやすい非常持ち出し袋を出入口の近くに備えておくことです。この袋は、緊急時に利用することができますし、あなたが避難するときには世話をお願いする人に渡すこともできます。

ペット用非常持ち出し袋の中身は家庭によってさまざまですが、絶対に入れておくべき必需品があります:

  • ペットフード-フードには賞味期限がありますので、必要に応じて新しいフードに入れ替えることを忘れないでください。
  • 水とフードボウル
  • ゴミ袋
  • ペット用トイレ
  • タオル
  • 予備の首輪とリード
  • 服用中の薬
  • 獣医師の連絡先

ペットの情報(名前、特徴、あなたの住所と電話番号)を保存したUSBドライブをビニール袋に入れて非常持ち出し袋に入れておくと、持ち出し袋のスペースの節約になります。何かが起こってペットに助けが必要になったときに備えて、緊急時に世話をお願いする人にペットの医療記録(ワクチン接種歴、持病など)の写しを渡しておくのも良いかもしれません。あなたも写しを持っていてください。

あなたの氏名と電話番号を記した最新のタグをペットの首輪に付けて、同じ情報を緊急用の首輪(非常持ち出し袋に入れるもの)にも付けておいてください。これらは数分もあれば取り付けられます。

火事や洪水などの災害時には、2~3分で荷物をまとめて避難することになります。ペットと持ち出し袋をつかむための時間はほんの数秒しかないかもしれません。災害はいつやって来るか分かりませんから、すぐにでもドアのそばに持ち出し袋を用意してください。

各種の災害に備える

Cat sitting in the suitcase with close and pet food bowl

あなたは自分とペットが災害に遭うことはないと思っているかもしれませんが、自然災害は(残念ながら人的災害も)世界の至る所で発生しています。災害がもたらす問題はそれぞれ違っているため、自分の地域で起こりやすい災害を考慮して、被災時のペットの世話にあらかじめ備えておくことが重要です。

悪天候:

ハリケーン、竜巻、山火事、猛吹雪、洪水、干ばつといった天候による自然災害の場合は、特にそれらの事象が起こりやすい季節に、天候によく注意していることが重要です。天候に目を光らせていれば、悪天候の兆しに気付きやすくなりますし、災害に見舞われたときのペットの世話にも対応しやすくなります。一番いけないのは、悪天候に不意を突かれて、ペットの世話がきちんとできなくなることです。たとえば、竜巻がよく発生する地域に住んでいるなら、外出時にはペットを地階に移動させておくことを考えましょう。同じように、大雨が予想されるときには、ペットを上の階にとどめておきましょう。

極端な暑さや寒さにも備える必要があります。干ばつは自然災害とみなされないことも多いのですが、地域にとっては壊滅的な場合もあるため、家族とペットのための飲み水を備蓄しておかなければなりません。猛吹雪や極端な寒さについては、停電して家の暖房ができなくなることもあるため、ペットの保温への備えも必要です。

地震:

地震は世界中で起こっています。最新科学によって以前より容易に地震を予知できるようになったとはいえ、まだ私たちは地震に見舞われています。地震発生が予測される地域に住んでいることが分かっているなら、地震の最初の影響だけでなく、発生後の事態にも備えておく必要があります。火の不始末による火事はしばしば起こりますので、火事の備えも必要です。水際地域では地震によって津波や洪水が起こることもあります。多くの場合、ペットは危険が迫ると生まれながらの本能を発揮します。家の中の安全な場所を見つけます。そのくつろげる場所へ行くようにペットを訓練します。そうしておけば、地震が始まったときに、一番安心できるその場所に自ら逃げ込んでくれることでしょう。

備えていない人たちへの手助け

動物の災害対策は実際、あなたとペットが災害を確実に生き延びるための最良の方策です。事前にきちんとした災害対策を計画しておけば、災害が起こったとしても、家族とペットの安全を確保することが可能になります。でも、ほかの人たちのペットが皆そのように幸運とは限りません。自然災害時には、ペットフードやペット用品の不足に困る人が出てきます。そんな人たちの助けになるのがペット救援活動 ですが、これを手配してくれる組織がいくつか存在します。

必要なときに助けになってくれる団体や、担当行政の電話番号を携帯電話に保存しておきましょう。またご近所の皆さんに、動物の災害対策のこと、そしてその準備の仕方を知らせてください。家の窓にペット安全ステッカーを貼っておけば、ペットが中に居て助けを待っているかもしれないことを、初期の救助者に知らせることができます。ステッカーは最新の情報を伝えるべきなので、ペットを連れて避難するときはそのことを表示して、ペットが取り残されていないことが第一対応者に分かるようにしておきましょう。

災害時には、困っている人たちを助けるボランティア活動をあなた自身が手伝うこともできます。地元のペット保護施設に、自然災害時の救援活動について相談してみましょう。保護施設は行き場のないペットが、最初に連れて来られる場所になることが多いのですが、後からやってきたペットを受け入れられるだけの部屋もフードもないことがあります。ボランティアは、被災した地元に役立つ素晴らしい活動です。衝撃的な出来事の後で、家族と愛するペットを再会させるお手伝いができるというのは、何よりも素敵なことです。

災害後の順応

事前に準備したペット災害対策に従って行動したとしても、災害後の新しい生活にペットを順応させるには助けが必要かもしれません。災害の種類によっては、家屋の大規模改修が必要になったり、環境がすっかり変わってしまったりすることがあります。変化の大小にかかわらず、人がそれに順応するのにはある程度時間がかかりますが、それは動物も同じです。何か新しい行動が出てきたとしても、ペットには忍耐強く接してください。ペットが安全で安心できるような方法について、獣医師に相談してみましょう。

災害は大きなストレスになります。災害のために数か月間にわたって普通の生活を送れなくなることもあります。そんな災害を生き延びて、幸福な毎日を送るためには、まず災害対策と非常持ち出し袋を準備しておくこと。さらにはどんな物資を用意すれば、地元で利用可能かを知っておくことがとても重要です。

筆者紹介

クリッシー・クリンガー

クリッシー・クリンガー

クリッシー・クリンガーは、2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。授業中や、本やブログの執筆活動中を除いて、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。

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