人とペットの年齢と老化

執筆: エリン・オリラ
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ペットに最適なフードを見つけましょう。

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ペットを飼っている方々は、愛犬や愛猫を見ていて、「人間だと何歳くらいなんだろう?」と一度は思ったことがあるでしょう。ペットも歳を取ると白髪が出てきたり、歩くのが少し遅くなったりすることがありますが、実際にペットの老化がどのくらい進んでいるのかを年齢だけから判断するのは難しいものです。老いつつあるように見えるだけで、まだ身体的にも精神的にもまだまだイケてる中年なのでしょうか。ペットでもそれなりの年齢になれば、たとえ若く見えて元気に振る舞っていても、よく見ると動きは若いころに比べたら鈍くなりはじめているはずです。ペットの年齢を考慮しつつ、ペットの老化のサインを理解して、個々に適切なケアができるように準備したいものです。

ペットの老化のサイン

老化に関しては、人と犬猫には多くの共通点があります。人は年齢とともに、動きが鈍くなり、しわが増え、白髪が出てきます。これらのサインが見られるのは犬と猫でも同じです。ペットの加齢による老化の代表的なサインには、以下のようなものがあります。

  • 確認したり評価したりするのは難しいかもしれませんが、ペットも高齢になると聴力または視力の低下が一般的に見られるようになります。
  • また、皮膚や被毛に変化が現れるのも人と同様です。犬も猫も高齢になると白髪が増えます。皮膚の水分や油分も少なくなって、張りがなくなっていきます。
  • 高齢期には犬も猫も動きが鈍くなります。この活動レベルの低下は、おそらく筋力や体力の低下による全体的な疲労感や倦怠感、あるいは健康状態の悪化によるものです。
  • 関節と筋肉の問題も、代表的な老化のサインの1つです。若い頃に比べて運動能が大きく低下しているような場合には、関節炎を発症している可能性があります。十分な運動習慣がない場合、関節と筋肉を日常的に動かしていないことで筋肉量の低下や関節のこわばりなどが起こりやすくなります。

老化のサインを見逃さないようにするには、現状と変化をしっかり把握するために、定期的に健康診断を受けることです。何事も早期に発見することで、その対策のためにベストな計画を立てることができます。

黒と白のシェパード犬にフリスビーを持たせて遊ばせる年配の女性。犬の年齢

犬の年齢を知るには、実年齢に7を掛ければいい、と聞いたことがある方もいるかもしれません。これは、人の1年は犬の7年に相当すると言われていることからの考えですが、実は正確ではありません。Vetstreet によると、犬の年齢を特定するときは、その品種と大きさを考慮しなければなりません。一般的に大型の犬は身体的に成熟するのが小型犬よりも時間がかかる一方で、小型の犬よりも早く老化します。たとえば、グレート・デーンは7歳で高齢とみなされますが、チワワは11歳以上になるまで高齢とはみなされません。

猫の年齢

人間の1年は、猫の4年に相当する、と聞いたことはありませんか。でも、単純に4を掛けていくと何となく計算がずれてしまうように感じた方もいるかもしれません。実は、この方法がうまく当てはまるようになるのは、猫が生後2年目に入ってからです。「猫は最初の1年で後期青年期に達し、2年目にはヤングアダルト期に入る」と、VetStreet は説明しています。4歳ずつ足して行けるのはそれ以降です。つまり、2歳の猫は「人の年齢」で言うと24歳になるとみなし、以後は1年で4歳ずつ足して行きます。そうすると、4歳の猫は32歳の人に相当するということになります。こうして計算していくと、9歳の猫は人では約52歳、16歳の猫は約80歳になります。

人間も同じですが、老化の程度は年齢だけでは判断できないということです。たとえ、高齢と呼ばれる年齢になっても、しっかりとケアされているペットたちは、見た目には多少の老化のサインがみられることがあっても、まだまだその先の長い幸せな暮らしが待っています。とはいっても、年齢については常に考慮して、若い時と同じようにはいかないことを理解しておきましょう。取って来い遊びが大好きな犬でも、以前ほど長くは遊ばなくなるかもしれません。こんな状況に気づいたとき、単なる老化現象と片づけてしまうのではなく、老化によって何らかの健康トラブルが起きているサインかもしれないという可能性も考えることが大切です。小さな変化でも気づいたときは、獣医師の診察を受けましょう。

不安な方は、高齢猫・老猫に見られる兆候や変化についてまとめたこちらをご覧ください。

高齢のペットで配慮したい大事なこととして、もう1つ栄養があります。自分の子ども時代を振り返ってみると、大人になった今とは、食べるものや食べ方が違っているはずです。それは犬と猫も同じです。人間と同じように彼らも代謝が落ちるので、高齢ペットのニーズに合うようにつくられたペットフードに徐々に切り替えて行くことが重要です。

高齢の愛犬または愛猫には、7歳以上のペットを元気に保つのに役立つ画期的な ヒルズ サイエンス・ダイエット<プロ>シニアトータルケア機能を与えることを検討しましょう。ユースフル・バイタリティは、高齢のペットたちに必要な栄養ニーズを考慮し、特別に設計されています。ペットの健やかなエイジングをサポートし、活力や運動能の維持にも役立ちます。ペットと一緒に楽しく過ごす時間も増えることでしょう。

高齢のシニア犬向けドッグフードの選び方などを学びたい方はこちらをご覧ください。

そして、これも人と同じですが、高齢とよばれる年齢に差し掛かっているからといって生活のワクワクや楽しみがなくなるというわけではありません。ただ、まだまだ楽しめることはたくさんあっても、興味の的は変わるかもしれません。たとえば、かつてはおもちゃで何時間もぶっ通しで遊ぶことが好きだった猫も、今は日当たりのいい窓辺でのお昼寝が至福の時になっているかもしれません。ペットの年齢を考慮しつつ老化のサインを察知することは、ベストなケアを準備するための役に立ちます。そして、飼い主もペットのいる満たされた生活と心の絆を保ち続けることができるのです。

筆者紹介

エリン・オリラ

エリン・オリラ

 

インターネット、出版物と、幅広く活躍するライター。ペットをこよなく愛するエリンは、メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じている。ツイッターは@ReinventingErin。 さらに詳しい情報はホームページの http://erinollila.comで入手可能。

 

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