愛犬のためのベストな子犬用フードを選ぶ

子犬は日々成長し、あっという間に大きくなります。この発育期は犬の生涯において体の基礎を作る大事な時期となります。いつまでも健康で長生きするには、成長段階に適した栄養が摂取できるように設計されたフードを選ぶことが重要です。もちろん、子犬には子犬の時期に必要な栄養設計がなされている栄養豊富な食事が必要になります。早い段階から、犬にとって適切な食事管理を考慮しておくことは、将来起こりうる肥満や、筋肉、骨、免疫応答の問題といった健康上のリスクの軽減につながります。

ここでは、子犬に合う製品を探すときにチェックすべきポイントをご紹介します。

リサーチしましょう

ベストな子犬用フードとは、発育期の子犬の栄養ニーズを満たすように、適切な栄養バランスの調整がなされている、高品質なフードのことです。そして注目すべきは、この大事な時期のフードにどんな原材料を使っていて、どんな栄養成分を含んでいるのかをよく検討しているブランドかどうかを確かめることです。犬に最良な栄養を与えるために、獣医師、栄養学博士、食品科学の研究者のような専門家がフードの設計に携わっていて、様々な研究や技術が生かされている製品をリサーチしましょう。選ぶ際には、必ずそれぞれのフードパッケージに記載されたラベルの栄養情報をよく読むようにしてください。

成分と栄養

子犬が順調に成長していくには、カルシウムやタンパク質といった発育期の子犬が必要とする栄養素を過不足無く供給してくれるフードが必要です。適正量のカルシウムを含有する子犬用フードは、骨の成長をサポートし、骨、筋肉、関節を、適切にそして確実に成犬にふさわしいものに発達するように働きます。また、タンパク質は体を構成する栄養素であり、発育期には十分に必要です。愛犬が必要とする栄養素を確実に得られるようにしましょう。優良なタンパク源としてチキン、ラム、サーモン、トウモロコシ、小麦、大麦などの表示があるフードを探しましょう。子犬用フードのラベルにはビタミンCとEも記載されているものをよく目にしますが、これらは強い免疫系の構築をサポートします。さらに、亜麻仁や全粒穀物に含まれる食物繊維は、消化機能を整え、多くの栄養素の消化を助けたり、葉酸は、赤血球の生成や細胞分裂に関わり、特に妊娠時には重要な栄養素として知られています。

犬のサイズを考慮することも重要

フードを選ぶときには、犬のサイズも考慮して選択する必要があります。それは小型犬と大型犬とでは成長の速度が異なり、それによって最適なフードの栄養組成が異なってくるからです。ヒルズサイエンス・ダイエットを含むほとんどの子犬用フードに、大型犬種用 と小型・トイ犬種用 があるのはそのためです。これらのフードは、粒の大きさが違うだけではなく、犬のサイズに応じた適切な骨の成長、筋肉量、エネルギー生成を確保できるように栄養設計されています。

給与のタイミング

成長期の食べ盛りの犬には、いつでも欲しいだけ食べさせてあげたいという気持ちになってしまうかもしれませんが、その方法はお勧めできません。食事の時間が決まらずいつでも食べられる状態というのは、食べ過ぎてしまい肥満や骨格器系の異常といった健康問題を引き起こしかねません。幼い子犬は、多くのエネルギーを必要としますが、一度に多くの食物を消化することはできないので、必要な食事量を1日3回あるいはそれ以上に分けて与えるのが望ましいでしょう。生後6か月齢を目安に1日2回に徐々に減らしていきます。

犬に与えてはいけないもの

犬に与えてはいけないものといっても、軽い胃腸障害を起こす程度のものから、命に関わる危険なものまであります。特に犬に強い毒性を示すことがある甘味料のキシリトールには注意が必要です。また、成犬にも子犬にも人間の食べ物を与えるのは避けてください。人間の食べものに含まれているタマネギやブドウのような食品は犬に危険 を及ぼすことがあります。犬に与えてはいけないものを獣医師に確認しておきましょう

犬に愛情をかけるということには、遊んであげる、可愛がるということだけではなく、犬に必要な運動や栄養、休息などのニーズを理解してそういったことに配慮することも含まれます。愛犬にぴったりなフードを選んで、犬の生涯の好スタートをきりましょう！

筆者紹介

カーラ・マーフィー

カーラ・マーフィー ペンシルバニア州エリー在住のフリーライター。