犬がフードを食べた後に吐く理由と吐いた後の対応

執筆:
所要時間:

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

愛犬がフードを食べた後に吐くことはありませんか?さっき食べたばかりのものを吐いたときは、誰でも心配になりますよね。実は、食後に吐く原因はいくつか考えられます。

まずは基本を確認しましょう。最近、食事の栄養バランスを変えましたか?家の中で他の動物と食べ物を争ったりしていませんか?また、草を食べて吐いたことはありませんか?これらはすべて、食後に胃腸が不調を起こす原因となることがあります。どんなときに食べたものを吐くのか、またどんな場合に獣医師に相談すべきかをわかりやすく解説します。

犬が食べたものを吐いたときに考えられる原因は?

フードの変更

フードを突然変えると、胃腸のトラブルを起こし、吐くことがあります。急にドッグフードの種類やブランドを変えると、犬のお腹がびっくりしてしまうのです。新しいフードに切り替える際は、必ず7〜10日かけて徐々に行いましょう。変える前にかかりつけの獣医師に相談するのも大切です。もし吐いたり、嘔吐が続いたりする場合は、できるだけ早く受診してください。アレルギーや食物不耐症のほか、胃の中の異物や全身性の病気など、深刻な問題が隠れている可能性があります。

ヒルズのドッグフードに切り替えたばかりの方は、最初は少量から始め、100%になるまで徐々に割合を増やしてください。

早食いThree dogs eat wet dog food off white plates on the patio of a beach villa.

多くの飼い主さんは、犬がフードを食べた後に吐くのは食べ物に敏感だからだと思いがちですが、実は「早食い」が原因であることも少なくありません。特に、ほかの犬と競って食べるような環境では、縄張り意識が働き、急いでフードをかき込むようになります。こうした早食いは胃に大きな負担をかけ、吐く原因になります。また、急いで食べると唾液の分泌が追いつかず、食べ物をうまく飲み込めずに吐いてしまうこともあります。

さらに、早食いをするとフードをしっかり咀嚼せずに飲み込むため、余分な空気まで一緒に吸い込んでしまい、吐く原因になります。こうした状況を防ぐには、他の動物がいない静かな環境で食事を与え、最初は少量ずつ与えて徐々に通常量に戻していくのが効果的です。

また、フードの味が気に入っているときも、つい早食いしてしまうことがあります。食事を楽しむのは良いことですが、吐き戻さずにしっかり栄養を摂ってほしいと願うのは飼い主の気持ちですよね。

早食いを抑える方法の一つは、フードを少量ずつ与え、自然な食べるペースに戻すことです。
また、大きめの平皿やクッキー用の鉄板にフードを広げて与える方法もあります。これにより、犬は一つ一つのフードを探しながら食べるため、時間がかかり吐き戻しを防げます。さらに、フードを取り出すのに工夫が必要なパズル玩具を使うのもおすすめです。遊びながら食べるため運動にもなり、早食いを防げます。ただし、与えたフードをしっかり食べているか、新しい方法でストレスを感じていないかを観察することが大切です。

環境変化

Woman holding a dog in a red collar.

環境の変化による不安やストレスが、犬が吐く原因になることもあります。たとえば引っ越しや飼い主さんの生活リズムの変化など、日常が変わると犬は強い不安やストレスを感じやすくなります。これが、消化不良や吐く原因になることがあります。心当たりがある場合は、たっぷりと愛情を注ぎ、声をかけたり遊んだりして安心させてあげてください。時間とともに落ち着きを取り戻す犬も多いですが、吐く回数が週1回以上続くようであれば、他の病気の可能性もあるため、早めに獣医師に相談しましょう。

最近草を食べた

犬は特に害がなくても、いろいろな理由で草を食べることがあります。しかし、体調が悪い犬が草を食べて胃の内容物を吐く場合もあります。もし体調不良の原因となる問題が取り除かれていれば、草とフードを一緒に吐いても通常は回復し、特別な治療は不要です。ただし、犬に十分な水分を与え、嘔吐が続かないか、他に異変がないかをしっかり観察してください

フードや草を食べた後に吐くのが止まらない場合は、できるだけ早く獣医師や救急動物病院を受診してください。感染症や全身性の病気、胃の中の異物、または胃捻転の可能性もあります。早く気づくことで、犬の負担を減らしてあげられます。

犬が吐いた後の食事はどうしたらいい?

犬が吐いた後、「次の食事はどうしたらいいの?」「すぐに食べさせて大丈夫?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。吐いた直後の対応、そして落ち着いた後の食事の与え方について、それぞれのポイントを見ていきましょう。

吐いた直後

  • 絶食(6~12時間)で胃腸を休ませる:吐いた直後は胃が敏感な状態。無理に食べさせず、まずは絶食して様子を見るのが基本です。
  • 水分補給は慎重に:すぐに水をガブ飲みさせると、さらに吐いてしまう可能性があります。少量をこまめに与え、吐かないか様子を見ましょう。

吐いた後、落ち着いたら

  • 消化にやさしい食事を少量ずつ:ゆでたささみ、療法食など消化にやさしい食事を、1日3~4回に分けて与えましょう。
  • 元のフードに戻すときは徐々に:いきなり通常フードに戻すと再び吐くこともあるため、1~2日かけて少しずつ混ぜて慣らしながら進めましょう。

大前提として、吐き戻しが止まらない、繰り返し吐く、ぐったりしているなどの症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。

執筆者のプロフィール

Erin Ollila

エリン・オリラ

 

大のペット愛好家。言葉の力を信じ、相手を元気づけ、場合によっては生まれ変わらせるメッセージの力を信じている。書籍またはインターネットで執筆作を発表。詳しい情報は、Twitter(@ReinventingErin) またはウェブサイト(http://erinollila.com)へ。

 

関連記事

  • 犬って花粉症になるの?

    春に向け、暖かくなり始めると花粉症でくしゃみをする人が増えますね。 犬も人間と同じように「花粉症になるのでしょうか。」 アジア獣医皮膚科専門医 村山信雄先生にお話を伺いました。
  • トイプードルの病気

    トイプードルの病気について。「トイプードルの目の病気」「トイプードルのてんかん」「トイプードルの副腎皮質機能亢進症」など。
  • チワワの病気

    チワワの病気について。「チワワの膝蓋骨脱臼」「チワワの水頭症」「チワワの尿路結石症」「チワワの低血糖症」など。
  • 犬や猫はインフルエンザにかかるのか?

    Dogs running 乾燥して寒い冬に気を付けたいのがインフルエンザです。このインフルエンザ、犬や猫にも感染するのでしょうか?

関連商品