犬のフィラリア症(犬糸状虫症)とは?症状と予防策

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あなたは今日の午後、近所の友人に電話をかけて、お互いの愛犬と一緒にドッグランまで散歩に行かないかと誘いました。でも、友人から散歩に行けそうにないという返事を聞いて、あなたはショックを受けました。友人はそのとき、動物病院で愛犬にフィラリアがいることを知らされて帰ってきたばかりで、愛犬に安静にして、元気を取り戻して欲しいと思っていたのです。

あなたは犬のフィラリア症(犬糸状虫症)という言葉を聞いたことはありましたが、その病気にかかるとどうなるか、確実なことを理解していません。友人の犬は大丈夫でしょうか。友人の犬はあなたの犬にフィラリア症をうつしていないでしょうか。

フィラリア症とは?

フィラリア症は、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)と呼ばれる寄生虫が犬の体内、特に心臓、肺、それらに付随する血管に住み着く深刻な病気です。この病気が深刻なのは、心不全や肺疾患を引き起こしたり、ほかの病気を悪化させたりして、犬を死に至らせることもあるからです。

 本当のところフィラリアって、犬の体の中に住んでいる正真正銘の虫なのだろうか、と思っていませんか。答えはイエスです。気味悪く感じているかもしれませんが、この寄生虫は幼虫から成虫へと発育します。米国食品医薬品局 (FDA)によると、フィラリアは犬の体内で5年から7年も生きています。雄虫なら長さ10~15センチ、雌虫では25~30センチにまで成長します。この情報をしっかり覚えておきましょう!

どのようにしてフィラリア症になるのか?Senior dog laying in the grass in a backyard smiling at the camera

フィラリア症は、感染した蚊が犬を刺し、そのときにミクロフィラリア(子虫)を残すことによって広まります。犬の体内に残されたミクロフィラリアは、フィラリアの幼虫になり、やがて成虫へと成熟します。成虫の雌が雄と交尾すると、犬の血流中に子虫が産出され、同じ生活環がさらにまた続きます。

友人の犬がフィラリア症だったとしても、心配しないでください。フィラリア症は犬から犬へ直接は感染しません(ですから、あなたの友人とその愛犬は、一緒にドッグランに行っても良かったのです!)。つまり、感染した犬が、ただ近くにいるだけで別の犬を病気にすることはありません。ほかの犬がフィラリア症にかかるためには、フィラリアに感染した蚊に刺されなければなりません。

フィラリア症の症状に気を付ける

FDAによると、フィラリア症には4つの病期(ステージ)があって、現れる症状は病期によって異なります。1期(クラス1)には、何の症状も認められないか、認められたとしても軽い咳だけです。2期(クラス2)になると症状が現れ始めます。飼い主は、活動した後に犬が疲れやすくなったことや時々咳をすることに気付くかもしれません。3期(クラス3)の症状はより明白で、持続的な咳が含まれます。犬は軽く活動しただけで疲れるようになるでしょう。3期の診断を受けた犬は呼吸困難を示すこともあります。

最後の4期(クラス4)は大静脈症候群とも呼ばれます。これは、非常に多くの虫がいて、心臓に戻る血流を塞いだときに起こり、直ちに手術等の処置が必要です。4期の病気を治療しなければ、犬は死に至ります。フィラリア症の犬のすべてがこの病期まで進行するわけではありませんが、最悪のシナリオに至らないように、犬が現在どの病期にいるのかを特定することが重要です。

愛犬にフィラリア症の症状があるかもしれないと心配になったときは、すぐにかかりつけの動物病院に来院することが大切です。獣医師は採血をして、犬にフィラリア感染があるかどうかを調べます。感染が見つかったときは、犬の病気の状態に応じて、薬か手術による治療を勧めてくれるでしょう。

どうすればフィラリア症を予防できるのか?

幸いにも、犬に与えられるフィラリア感染予防薬があります。獣医師は、月に1回使用する外用薬か経口錠剤、あるいは注射剤を処方してくれます。フィラリア症の予防が必要なのは蚊の飛んでいる夏場だけではありません。地域によって予防が必要な期間が異なりますので、かかりつけの獣医師に住んでいる地域の予防期間について尋ねましょう。重要なことは、愛犬の安全と健康のために、薬を与えることを忘れないようすることです。きちんと予防していればフィラリア症について、心配する必要はありません。ただし愛犬の健康状態の変化には常に目を光らせておいた方がいいことに変わりはありません。フィラリア症に関する詳しい情報に関しては、フィラリア症協会のウェブサイト Heartworm Society website をご覧ください。また、愛犬が子犬の場合には、確実にこの病気を予防し健康に保つために、次の健康診断のときにフィラリアの検査と予防について獣医師に尋ねることも忘れないでください。

Contributor Bio

筆者紹介

エリン・オリラ
メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたります。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しく、フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しています。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページのhttp://erinollila.com で入手可能です。

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