ペットがトカゲなどの生き物をイタズラしたり食べようとしたりすることはありませんか?こういった生き物については、少なくとも安全とは言えず、できるだけ接触させないようにする必要があります。その理由をご紹介します。
ノミやダニは不快なだけではなく、ペットの健康の大敵です。ノミ・ダニ駆除薬を投与されていない犬と猫は、ノミアレルギー性皮膚炎など、あらゆる病気のリスクがあります。どんな駆除薬の種類があるのかご紹介します。
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犬の耳ダニはクモ類に分類される小さなダニです。犬の外耳道に寄生して、耳道の耳垢や分泌物をまるで五つ星レストランのごちそうかのように大好物にしています。でも犬は、この会食のホストになるなんて全く嬉しくないでしょう。耳ダニは、耳とその周囲に激しいかゆみを引き起こします。それは犬にとって極めて不快なものです。
悪いニュースから先にお知らせすると、このダニはとても伝染しやすく、1頭のペットに耳ダニがいたら、多分、他のペットも感染しています。良いニュースは、治療が比較的難しくはないということです。このダニは耳の中に深く入り込まないので、ほかの寄生虫よりも治療しやすい感染症です。以下のアドバイスを読んで、耳ダニのことを理解していきましょう。
一番多く見られる耳ダニはミミヒゼンダニ(学名Otodectes cynotis)で、この学名はギリシャ語の「犬の物乞い」に由来しています 米国獣医寄生虫学会 によると、このダニは犬だけでなく、猫、フェレット、キツネにも見られます。
犬の耳ダニは微小ですが、感染した動物の耳の中をよく見ると、忙しく動き回っている針先ほどの白い点々が見つかるかもしれません。耳ダニは脚が8本あるのでクモやマダニと同じクモ類に分類されます。とはいっても、通常は強拡大の虫眼鏡でもなければ見ることはできません。

耳ダニは犬にとって非常に不快でイライラさせられるものです。犬がいつもより頻繁に耳を掻いたり頭を振ったりするような仕草が見られた場合は、耳ダニが感染しているかもしれません。犬が耳ダニに感染すると、耳とその周囲に出血を伴う傷やかさぶたができるほど激しく頻繁に掻き壊す行動がみられることがあります。
犬の耳の中をよく観察することで耳ダニの寄生を見つけられることもあります。 アメリカンケネルクラブ によると、耳ダニがあなたの犬の耳道に店開きした場合のもう一つの徴候は、乾いた血でできた砕けやすい悪臭のする黒い耳垢の存在です。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
犬は耳ダニを屋外で拾ったり別の動物からうつされたりします。耳ダニはとてもうつりやすく、1頭が感染したら群れの全員(あなたの猫も)が感染するリスクがあります。耳ダニは、動物が頭を振ったときにペットからペットへと渡ったり、抜け毛とともに地面に落ちて近くの別の動物に移ったりします。耳ダニがどんなマイレージサービスを使っているかはわかりませんが・・。
たった1匹の耳ダニを拾っただけでも、すぐに本格的な耳ダニ感染症になってしまいます。 Trupanion によると、雌の耳ダニは1日あたり5個の卵を産むことができます。これらの卵はわずか4日で孵化し、かえった幼耳ダニはすぐにお腹をすかせて、耳垢と分泌物を堪能し始めます。
非常に重度の耳ダニ感染症の犬では、適切なタイミングに治療しないと、聴力低下や平衡感覚障害のような長く続く悪影響が生じることがある、と Wag! は言っています。ただし感染に気付いたらすぐに獣医師に診せるようにすれば、大きな問題にはならないはずです。
最も多く見られるのは、犬が耳ダニによるかゆみを何とかしようとして自身で引っ掻いてできてしまった傷に起因する問題です。後ろ足の爪で強く引っ掻いてしまい、痛みを伴うほどの傷になることも多く、二次的な細菌等の感染を起こさないために消毒が必要になることもあります。
家でなんとか治したいと思うかもしれませんが、勝手な判断をせず獣医師に診察してもらい、最適な治療方法を決めてもらうべきです。おそらく獣医師は、耳ダニがうつっていないか調べるために、同居する全ペットを連れてくるように勧めるでしょう。
獣医師は、多くの耳ダニを取り除くため犬の耳をよく洗浄します。その後、耳ダニに対する抗寄生虫剤を処方してくれるでしょう。Trupanionによると、寄生が重度で症状が進行している場合、獣医師は抗生物質も加えて処方することがあるとのことです。
寄生虫はペットの抜け毛に乗って移ることがあるため、1か月間は頻繁にペットを入浴させて、まだ毛に付いている耳ダニを取り除くよう獣医師から言われるかもしれません。また、再感染を防ぐために、ペットの抜け毛が落ちているかもしれない場所を徹底的に掃除・消毒することも必要です。
獣医師にちょっと手伝ってもらうだけで、あなたはこの気味悪く這い回る耳ダニをやっつけて、愛犬の耳のかゆみを和らげてあげるることができるのです。
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