注意すべき犬の鼻の乾燥 | ヒルズ ペット

甘えようとして犬が手に鼻を当ててきた時、冷たく湿った鼻に通常触っていると思います。しかし、今日はちょんと触ってきた鼻が、温かく、乾燥しています。犬の乾いた鼻は病気を意味するのでしょうか?
 

いいえ、そうではありません。犬の鼻は、冷たく湿った状態から、温かく乾燥した状態まで、1日の中で何度も変わるのが自然です。犬の鼻の乾燥はまったく正常な身体の現象です。そうであれば、乾いた状態は心配する必要はあるでしょうか?
 

そもそも、なぜ犬の鼻は湿っているのか?

普段、犬の鼻が湿っているのには2つの理由があります。
 

  • l  犬の鼻が薄い粘膜で覆われていることは、嗅覚の働きに役立ちます。犬の嗅覚が鋭いのは、においを吸収し、キャッチするこの湿った層のおかげでもあります。犬が自分の鼻をなめているのを見かけたことがあるかもしれませんが、Vetstreetという米国のペット情報サイトでは、これをにおいを実際に「味わい」、それが何かを突き止めようとより多くの情報を得るための方法だと説明しています。
  • l  犬の鼻は、体温を下げるために働く数少ない部位の一つです。犬は人と比べて汗腺の数が少なく、代わりに鼻や肉球から発汗しています。

    Close of up the nose of a sleeping brown corgi puppy.

犬の鼻が乾いている。心配すべき?

犬の鼻の乾燥は、多くの場合、心配することはありません。個体差があって、他の犬よりも乾燥しているのが普通な犬もいます。鼻の乾燥は、単に太陽の下、またはヒーターなどの熱源の近くでうたた寝をして目を覚ましたばかりであったり、軽い脱水状態で水分補給が必要であることのしるしかもしれません。
 

しかし、病気などの影響から鼻の乾燥が起こっている場合があります。例えば、
 

  • 日焼け。鼻が乾燥し、赤くなっている時、皮がむけている時は、日焼けが原因かもしれません。獣医師に相談し、日焼け止めの専用ローションを処方してもらいましょう。色が淡い、またはピンクの鼻の犬は、特に日焼けしやすくなります。United States Dog Agility Association(米国ドッグアジリティー協会)は、繰り返しの日焼けは皮膚がんの原因となるため、犬の敏感な鼻を守ることは重要と提唱しています。
  • 皮膚疾患。鼻の皮がひび割れていたり、かさぶたや傷がある場合、皮膚疾患の可能性があります。かかりつけの獣医師に相談してください。
  • 重度の脱水状態。鼻の乾燥は、重度の脱水状態からくるさまざまな症状の一つである場合があります。このほかに見られる症状は、目の周囲がくぼむ、歯肉の乾燥、皮膚の弾力の低下、衰弱などです。重度の脱水状態が疑われる場合は、すぐに水の飲めるところに連れて行き、獣医師の診察を受けてください。
  • 色のついた異常な粘液: 鼻をチェックする時に、鼻水が出ていないか確認してください。その粘液が透明なら正常です。泡状で粘質性の黄、緑、黒色の粘液の場合は、獣医師の診察を受けてください。
     

鼻水が出ている時

Close up of a black lab's nose.

鼻水も、犬の健康問題を示す指標になる場合があります。鼻水が多い場合は、上気道感染症などの深刻な根本的問題の徴候かもしれません。

一般に、湿ったり、乾いたりする鼻は特に心配はいりませんが、大きな体調不良のわずかなサインである場合があります。ほとんどの場合、犬の鼻の乾燥を心配してほしい時は、無気力、食欲の低下、嘔吐などの行動の変化も一緒に現れているときです。これらの場合は獣医師の診察が必要です。いつも通り元気に動き回っているようであれば心配はいらないかもしれませんが、念のため観察を続けるとよいでしょう。

犬の鼻の乾燥の本当の意味をきちんと嗅ぎ分けることによって、愛犬が健康であるのか、注意すべき症状であるのかを見極められます。
 

執筆者のプロフィール

Kara Murphy

カラ・マーフィー

ペンシルバニア州エリーで暮らす、フリーランスライター。ゴールデンドゥードル、マディーの飼い主。

 

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