ペットに最適なフードを見つけましょう。
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犬の排尿や排便について気になることはありませんか?
今まで普通にしていたのに、そういえば最近うんちが出にくい・・・とか、なんどもおしっこしようとするのにあんまり出ていないみたい・・・というような、犬の排尿や排便について気になったことがありませんか?排尿や排便の異常は、重大な健康トラブルの可能性もあるので、異常に気づいたらすぐに動物病院へ受診すべき事態です。ここでは、このような排尿や排便の異常があるときにどんなことが考えられるのか、基本的な情報をご紹介します。飼い主としてチェックすべきポイントを理解することで、獣医師に的確な情報を伝えることができると、より迅速な診断や治療に大いに役立ちます。
うんちが出ない・・・どこからが異常?
排便には個々のサイクルがあるので、一概に言えないところもありますが、それでも多くの犬は1日に1回か2回排便するのが一般的なところでしょう。
American Kennel Club (AKC) は、犬の便秘のサインを以下のようにリストアップしています。
- 排便の間隔が2-3日以上あいている
- 便が小石のように硬く、乾燥している
- しぶり、つまり犬が排便しようとしても便がほとんど、あるいはまったく出ない。あるいは、血液の混じった液状の便が少量出る
- 排便時に痛がったり、排便しにくい(排便困難とも呼ばれる)様子がある。
犬の便秘の原因
便秘の原因には、食事や生活習慣・環境を見直すことで解決できる場合もありますが、中には腫瘍などが腸の内側あるいは外側にできてしまって腸が物理的に閉塞してしまうような原因のほか、排便に関係する神経のトラブル、あるいは痛みが原因になることもあります。獣医師は犬の排便に関する情報を飼い主から聴取すると同時に、必要な検査を行って原因を探っていきます。
AKCでは、食事のほかに犬の便秘に関連するよくある原因について、以下を挙げています。
- 加齢
- 活動レベル
- 腸管やその他の腫瘍
- 会陰ヘルニア
- 肛門腺の問題
- 前立腺肥大症
- 脱水や電解質の不均衡
- 薬剤
- 代謝性疾患
- 脊髄疾患および損傷
- 中枢神経系の疾患
- ストレスおよび心理的な問題
- 整形外科的障害
- 術後の問題
- 異物などの摂取やその他の原因による腸閉塞
便が出ないのが2-3日以上続く場合、獣医師の診察を受けましょう。犬が最後に排便したのはいつか、便の性状や排便時の様子、食事、その他の気になる症状について獣医師に伝えるようにします。原因、および便秘の重症度や全身状態に合わせて適切な治療がなされます。閉塞性の原因だった場合には、その閉塞を解消するための処置が必要になりますし、便秘が重症な場合には浣腸などの積極的な処置が必要になることもあります。いずれにしても便秘を放置すると慢性化しやすく全身状態が悪くなってしまうことも多いので、早めに対処することが大切です。
便秘が軽度で、根本的な原因となるような基礎疾患がないようであれば、食事や生活習慣の見直しが勧められます。まず、水分不足は便秘になりやすい要因の1つですから、水分摂取量を増やすようにします。たとえば一番簡単な方法として、犬の食事に缶詰のドッグフードを追加する方法があります。ウェットフードは水分を多く含んでいるので、無理なく水分を摂取することができます。また、よく運動させることは効果的で、犬にたくさん水を飲ませることができます。さらに、便秘に対応する療法食についても、獣医師に尋ねてみるとよいでしょう。
おしっこ出てる?
次は排尿の異常についてご紹介します。
通常、健康な成犬であれば、1日に3~5回程度は排尿するでしょう。若齢または高齢の犬の場合は、もっと頻度が高くなります。
おしっこをしようとしているのに出ない、あるいは尿意さえもないといった状況は、とにかくすぐに対処が必要な状況です。とくにまったく排尿できない状況は、体内から毒素を排除できない、いわゆる尿毒症につながる命にかかわる緊急事態です。
AKC は、排尿トラブルの原因となる典型的な原因として以下を挙げています。
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 腫瘍
- 腎臓病
- 脊髄損傷
排尿異常とは言わないまでも、犬が一時的におしっこを我慢する理由として、環境的なストレスが原因となる場合があることも覚えておいたほうがよいでしょう。例えば、最近引き取られた犬など、環境にまだ慣れていなくて緊張している場合に、結構な長い時間、おしっこを我慢することもあります。引き取られる以前の排尿習慣について確認して、無理しない程度に排尿の機会を設けるようにしましょう。新しい環境や習慣に慣れるには時間が必要ですから、焦らないようにしましょう。
排尿や排便は、動物として生きる上で非常に重要な行動です。これらに異常がみられるときは、治療を必要とする重大な健康トラブルにつながる可能性もあります。普段から愛犬の行動をよく観察して、いつもと変わりがないか、チェックを怠らないようにしましょう。ちょっとした変化に気づけるかどうかで、その後の結果に大きく影響することもあります。少しでも気になるようなことがあれば、獣医師に相談するようにしましょう。
筆者紹介

カーラ・マーフィー
ペンシルバニア州エリー在住のフリーライター。ゴールデンドゥードゥルのマディーと暮らしています。