FLUTD(猫の下部尿路疾患)、尿路感染症に関する重要情報

恐怖感や不安感は、人間に影響するのと同じように猫にも影響します。さまざまな理由で猫にもストレスが生じます。最近引越しをしていたり、新しいペットや新しい家族が加わることなどはストレスになります。事情はともかくストレスのある猫には、なにか問題が内在しているかもしれません。問題に最初に気付く一つのきっかけは、猫が自分のトイレを使わなくなった時です。別の場所で用を足したり、壁にスプレーしたり、あるいは排尿できないでいるかもしれません。

Small kitten sitting in a litter box.

残念ながら、おしっこの粗相の問題は、猫が保健所やシェルターに連れていかれたり、家の外に出される最もよくある理由の一つです。飼い猫がトイレを使うのではなく、トイレの外でマーキングマーキングを始めたら、それは仕返しをしたい、困らせたいからではありません。おそらく、何か不都合なことがあるのです。行動上の問題かもしれませんし、何かの理由で自分のトイレが気に入らないのかもしれませんが、なんらかの病気ではないことをまず確認する必要があります。おしっこの問題で最もよく見られる医学的原因は、FLUTD(猫の下部尿路疾患)です。

FLUTD(猫の下部尿路疾患)とは

FLUTDとは、猫の下部尿路(膀胱または尿道)に影響する機能障害・疾患の総称です。尿道感染症または腎臓結石などの原因が該当しない場合に、この診断が下されます。原因は、膀胱内の結晶または石、膀胱感染症、尿道閉塞、膀胱内の炎症(間質性膀胱炎または特発性膀胱炎と呼ばれることもあります)、その他尿路の異常などです。FLUTD は、動物病院を受診する理由の上位に挙がります。

猫の尿路感染症を示す徴候

  • 排尿時に力む: 猫の特発性膀胱炎は、無理して排尿する原因になり、最終的に膀胱結石や尿道栓子などのさらに深刻な状況を招くことがあります。雄猫の方が尿道栓子を発症しやすい傾向があります。尿道栓子は排尿機能が失われる、命にかかわる疾患です。
  • 頻尿:FLUTDの猫は、頻繁に排尿行動がみられ、おしっこを出そうとしますが、毎回少量しか出ません。

     

  • 排尿時の痛み:排尿時に猫が鳴いていたら、痛みがあることのサインかもしれません。
  • 血尿
  • 陰部、腹部をなめている:尿路疾患に伴う痛みを和らようとして、こうした行為が見られます。
  • 怒りっぽい
  • トイレの外で排尿する:猫がトイレ以外の場所、特にタイルの上やバスタブなどの冷たい床の上で排尿している場合は注意してください。
     

FLUTDが疑われる時は

飼い猫に排尿トラブルやその他FLUTD の徴候が認められた場合は、できるだけ早く獣医師の診察を受けてください。獣医師は、触診や尿サンプルの採取を行うでしょう。診断のために、血液検査、レントゲン撮影、腹部超音波検査などを勧められる場合もあります。

FLUTDの多くは治療せずに改善しますが、症状は再発する可能性があります。命を脅かすものではないかもしれませんが、猫にとっては不快です。治療すれば猫の全体的なクオリティオブライフを高めることができます。FLUTDの治療法は根本原因によって異なりますが、水分摂取量を増やすのはどの猫にも有益です。健康的な体重を維持し、缶入りキャットフードを与え、トイレを使うよう促すのも良い方法です。ただし、特定の症状は、自宅で治すのは不可能です。細菌性膀胱炎は抗生物質を使った治療ができますが、結石は外科手術による除去が必要です。

そして用心に越したことはありません。上記の症状に最初に気付いた時に、すぐにかかりつけ獣医師に連絡すれば、問題のいち早い診断につながり、飼い猫が長い間不快な症状に悩まされずにすみます。また、猫は痛みを隠すのが上手ですから、FLUTDと診断された場合は、問題が再発しないよう、治療中、飼い猫を十分観察することが大切です。

今後の尿路感染症を防ぐために

獣医師の診察を受けた後、FLUTDの再発リスクを抑えるために、これ以外にも猫の生活を改善することができます。環境の改善、再発率を80%抑えるというデータも示されています。これによって、猫がトイレを使うようにもなります。例えば猫と過ごす時間を増やす、窓に近づきやすくする、おもちゃの数を増やすなどがあります。自宅内のトイレの数を増やす方法もあります。トイレは正しい方法で清潔を保ってください。

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