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猫のおしっこに血が混じっていることに気づいたら、驚いて心配になる飼い主の方も多いことでしょう。決して経験したいものではありませんが、実のところ猫のおしっこのトラブルの症状として猫の血尿はそれほど珍しいことではありません。おしっこに血が混じる血尿は、尿路の異常から起こることもあれば、尿路または腎臓に影響を及ぼす身体の他の部分の疾患が原因によって起こることもあります。
血尿は尿が血の色をしていたり、尿に血の塊が混じったりしていて、はっきり分かることもありますが、目で見ただけではわからないこともあります。実際には、尿がピンク色や赤色になる血尿よりも、ごく少量の血液しか含まれていない、見かけは正常な尿に見える血尿の方が多いのです。これらは顕微鏡等の検査によって診断されます。
米国獣医師会 によると、尿の色の変化とともに次のような症状が見られることもあります:

これらの症状をみると余計に心配になってしまうかもしれませんが、これらの症状の中には猫の血尿で典型的に見られるというわけではなく、まれな病気でしか見られないものもあります。猫の血尿の大部分は尿路のトラブルによるものです。獣医師は必要な検査を行って、その原因を診断します。
獣医師がまず行うのは問診と身体検査です。血尿が確認された猫に行われる基本的な検査は、おそらく生化学検査や全血球計算(CBC)を含む血液検査と尿検査です。疑われる基礎疾患によっては、血液凝固異常のチェックといった少し特殊な検査を勧められることもあります。尿路感染症が疑われるときは、細菌の特定や使用する薬剤選択のための検査が行われる場合もあります。腹部X線検査または腹部超音波検査は、尿路結石、腫瘍、またはその他の血尿の原因(膀胱炎など)を特定するためにしばしば実施されます。
猫の尿路のトラブルの多くはFIC(猫特発性膀胱炎)によるものです。尿路感染症は猫では一般的にまれです。
他の多くの病気と同じように、血尿の治療も原因によって違ってきます。たとえば、腎臓結石や膀胱結石ではこれで診断が終わりということではなく、治療するためには結石のタイプまで知る必要があります。結石のタイプには、療法食等を使用して内科的な治療によって結石を溶かすことができる場合もあれば、結石が溶けにくい組成のため外科的な手術が必要になる場合もあります。問題解決のためには、その問題についてできるだけ多くを知ることが大切です。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
猫の排尿トラブルは、猫の飼い主としては注意しておきたいことの1つです。猫下部尿路疾患(FLUTD)と一般的に呼ばれている猫の排尿トラブルには不適切な排尿につながる様々な病気が含まれている、とコーネル猫保健センター は説明しています。ただ、それらの原因や、必ず成功する治療法というものはいまだはっきりと明らかになってはいないのです。猫の下部尿路症状(LUTS)の発現を予防するために試せる方法には、大きく分けて次の二つのカテゴリーがあります。
ライフステージ別に調整された(単純な全年齢用ではない)バランスのよい栄養食を与えることはとても大切です。フードの中には結晶や結石を発生させやすいミネラルを過剰に含んでいるものもあり、それらは下部尿路疾患につながるおそれがあります。
猫が下部尿路症状を示すことは少なくありませんが、血尿に気づいたときにそのすべてをよくある尿路のトラブルと決めつけてはいけません。必ず獣医師の診察を受けて、状況をよく確認してもらわなければなりません。そして、全くあるいはほんの少ししか尿が出ていない場合は命に関わる緊急事態ですから、一刻も早く動物病院を受診する必要があります。
レイシー・シャイブル博士は、小動物獣医師、獣医ジャーナリスト、そして業界の思想的リーダーです。テキサスA&M大学で獣医学博士号、ウェイクフォレスト大学で法学修士号を取得しています。
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