コロナウイルス、COVID-19、ペット:知っておかなければならないこと

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いつもペットのことを気にかけている飼い主のみなさんは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、自分とペットの間の感染リスクが心配になることでしょう。

現時点では、ペットの犬や猫、食品、または食品包装材が感染源になりうるという証拠はありません。

ここでは、そのほかに犬と猫のコロナウイルスとCOVID-19について知っておいたほうがいいことをいくつかお知らせします。とりわけ、私たちは、世界小動物獣医師会(WSAVA)が定期的に更新するWSAVA アドバイザリードキュメント に掲載された非常に役立つ助言的な文書に注目しています。これらの具体的なQ&Aを含む記事をご覧になれば、疑問の解消に役立つかもしれません。

どのタイプのコロナウイルスが人に感染しますか?

アメリカ疾病対策センター(CDC)は、人に感染するコロナウイルスは7種類あると報告しています。そのうちの4種類は世界中でよく見られるもので、一般的な風邪と同様の症状を引き起こします。残りの3種類はより重篤な症状を引き起こします。その一つがCOVID-19、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です。

人の新型コロナ感染症の症状はインフルエンザに似ていて、発熱、倦怠感、咳などです。より重篤になると、肺炎やその他の重症の健康問題が生じることがあります。

Close-up of a beagle sleeping.

ペットが咳をしていたら、心配するべきですか?

ペットに咳、発熱、不活発など、人のCOVID-19に似た症状が見られるときは、たとえばインフルエンザ、ケンネルコフ、猫上気道感染症、心不全、気管支炎、肺炎、犬糸状虫症といった別の病気の可能性があるため、動物病院に診察の予約を入れてください。これらの中にはウイルスが原因のものもありますが、どれもCOVID-19とは無関係であるということを知っておくことが重要です。また、CDCによると、犬のインフルエンザウイルスが人に広まるという証拠はありません。

人からペットにCOVID-19がうつることはありますか?

あなたが新型コロナウイルス検査陽性の場合、念のために人や動物との接触を控えることをCDCは推奨しています。これは、ペットに自分の食べ物を分け与えないこと、ペットをなでたり抱いたりキスしたりしないこと、ペットに自分を舐めさせないことを意味します。できれば、あなたが病気の間は、健康な誰かにペットの世話をしてもらってください。自分でペットの世話をしなければならない場合は、フェイスマスクと使い捨て手袋を着用して、ペットに触れる前後には手を洗うようにしてください。

Gray cat with yellow eyes lays on a white blanket in human bed.

犬と猫のコロナウイルス

コロナウイルスはウイルス科の一つです。その名称は、太陽の冠すなわちコロナに似たタンパク質の輪に囲まれているという、顕微鏡下のウイルスの様相に由来します。

犬と猫は、ケンネルコフ、呼吸器感染症、胃腸疾患などの別の病気を引き起こす、犬猫に固有の別の種類のコロナウイルスに感染します。知っておくべき重要なことは、これらのウイルスはCOVID-19とは無関係で、どれも人には感染しないということです。

最近の研究では、猫がほかの猫にCOVID-19をうつす可能性があると言われていますが、猫から人間にCOVID-19をうつすという証拠はありません。

COVID-19について、ほかに何を知っておく必要がありますか?

この病気について最後に述べておくべきことは次のとおりです。

  • 多くの国で新型コロナウイルスの人-人感染が起こっている。
  • 現時点では、COVID-19があなたからペットにうつる、逆にペットからあなたにうつるという証拠は得られていない。
  • 衛生対策と手洗いにより、この病気にかかったりうつしたりする可能性を大きく減らすことができる。

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