
ペットの献血について
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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突然の事故や病気、手術などの時、救命のために輸血が必要になることがあるのはペットも同じです。米国では、ペットの血液バンクのシステムがあって、犬や猫の緊急用に血液製剤を保存して、このような事態に対応しています。この保存されている血液製剤は、各ペットから提供された血液、つまり献血された血液から作られています。ここではこのペットの献血、ペットの血液ドナーについてご紹介します。その血液によって、ほかの犬や猫の命を救えるかもしれません!地域によって、このような血液バンクや献血システムの状況は異なるかもしれませんが、血液ドナーの資格要件に見合うペットを飼育されている方々は、是非、ドナー登録を検討してみてください。
犬および猫の血液ドナーになるために必要なこと
血液ドナーになるためには、まず犬や猫が一定の要件を満たしていることが必要です。内容については、献血を実施している施設や州などによって異なることもありますが、一般的なペットのドナー条件として、ペットの年齢や体格に関する要件があります。そして、必要な予防接種(ワクチン)を受けているか、ノミやマダニ、フィラリア症の予防をしているかなどの確認がなされます。次に、健康診断を受け、身体検査のほか感染性の病気がないかなども含めてあらゆる疾病について血液検査が実施されます。また、人と同じように犬や猫にも様々な血液型があるため、血液型も調べられます。ペットが輸血を受ける際には、適合した血液型の輸血を受けることが重要です。さらに、ペットが特定の薬を服用中ではないことや、過去に輸血歴がないかなども確認がされます。このような身体上の健康の確認のほか、おとなしく採血させれくれるといったような、血液ドナーに向いた気質であることも求められます。ペットが緊張しやすかったり、攻撃的な場合、あるいは動物病院に行ったり、見知らぬ人に触られることがストレスになるような場合は、おそらく献血候補には向いていないでしょう。
ペットの採血から終了までの流れ
血液ドナーとなったペットから、採血を行います。ペットの採血は健康診断などでご覧になったことがあるかもしませんが、献血の場合は通常の検査のための採血よりも多くの血液が必要になるので、腕や足からではなく、多くのケースで首の頸静脈から採血します。Petful によると、首からの採血に対して、一般的に犬は許容して対応してくれることが多いものの、猫ではときに鎮静が必要な場合があるようです。通常、採血される部位は毛を剃り、針を刺す前に消毒します。全ての処置には約30分程度の時間がかかりますが、スタッフはペットに協力してもらえるように、褒めたり励ましたりして、十分可愛がるように努めますし、終了後はご褒美をあげたりしている施設もあります。ミネソタ大学の動物医療センター によると、採血終了後、採血量に見合った補液の処置を行って帰宅となります。
ペットの献血の頻度について
ペット血液バンク UK によれば、採血された血液は、赤血球製剤と血漿製剤に精製され、その保存可能期間は赤血球製剤で42日間、血漿製剤で5年間です。そのため、できるだけ定期的に献血をしてくれることを望んでいます。犬の場合、8週間毎に献血をしても安全だというガイドラインもあるようですが、このペット血液バンクUKでは犬は年に6回までと定めています。オハイオ州立大学動物医療センター によると、このように各血液バンクやクリニックでは、犬や猫が1年に献血できる回数について制限を設けているとのことです。
ペットの血液ドナーになるためには?
ペット血液バンクへの献血の要件および登録の手続き方法は、州によって異なります。ペットの血液ドナーのボランティアに関心がある場合には、まずかかりつけの獣医師に相談しましょう。獣医師は血液ドナーの登録を受け付けている施設や、その地域の要件を教えてくれます。かかりつけの動物病院が院内で血液バンクを持っている場合もあります。多くの動物病院でドナー登録のための検査費用は無料です。
人と同様に、ペットでも輸血によって助かる命があります。各地域によってさまざまな状況があるかとは思いますが、多くの場合で輸血のための血液ドナーが十分ということはあまりないでしょう。ペットの献血についてあまりご存知なかった方も、知っていても一歩踏み出せなかった方も、これを機会にペットの血液ドナーについて興味をもっていただき、可能なら血液ドナーについて検討してみてください!
Contributor Bio

ジーン・マリー・バウハウス
オクラホマ州タルサ在住のペットオーナーでもあるペットブロガー兼小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいる。