
最良のドッグフードを選ぶために知っておきたいこと
ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
最良のドッグフードとは、どのようなドッグフードのことをいうのでしょうか。他のお家のワンちゃんにとって最良だったとしても、それが愛犬に当てはまるとは限りません。それは、フードを選ぶときに重要なポイントが、犬の年齢や現在の体重のような基本的なことのほかに、個々の犬それぞれがもつ独特な栄養ニーズのすべてを含むからであり、これらを慎重に検討し、総合的に考えることが必要だからです。まずは愛犬のライフスタイルに合っていて健康的なドッグフードを選ぶポイントをご紹介します。ドライフードとウェットフードの違いについても併せてご紹介します。
必要な栄養素
愛犬に合うフードを見つける前に、すべての犬が必要とする極めて重要な栄養素を知っておく必要があります。そして、愛犬の年齢、ライフスタイル、体調や体質などによっては、これらの栄養素を増やしたり、あるいは減らしたりなどの調整が必要になることがあります。愛犬に食事に関して健康上特別な配慮が必要な場合には、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
一般に、すべてのドッグフードが含有するべき栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂肪、繊維質、ビタミン類、ミネラル類の6種類です。良質な原材料を使っている栄養バランスの取れたドッグフードは、犬はこれらを消化・吸収でき、効率よく栄養を摂取することができます。
この6つの栄養素と、ドッグフードのラベルに書かれている原材料を挙げてみましょう。
- たんぱく質は、筋肉、骨、皮膚の"もと"になり、身体のさまざまな部分を構成することになります。たんぱく質は主にチキン、サーモン、大豆ミール、大麦、トウモロコシ、卵などの原材料に含まれています。
- 炭水化物は、エネルギーの優先的な供給源です。炭水化物は大麦、トウモロコシ、米、ソルガムなどに含まれています。
- 脂肪も、エネルギーの貯蔵や、ホルモンの材料になったり、健康な皮膚にとって必要だったりと、体の中で様々な働きをする重要な栄養素です。魚油や植物油に含まれています。
- 食物繊維は、消化器系がきちんと働き続けるために極めて重要な成分です。口にした食べ物を消化・吸収する消化器系の臓器は健康の要です。食物繊維はビートパルプ、大豆ミルラン、セルロースに含まれています。
- 犬が必要とするビタミン類は、上記の原材料の多くに含まれています。卵はビタミンAとEの優れた供給源であり、玄米はカリウムをたっぷりと含んでいます。レバーと牛肉は鉄分を含んでいます。犬が必要なビタミン類をきちんと摂取することで、内臓や免疫系が効率的に働くことができ、それは結果的に健康の維持や増進につながります。
- 栄養バランスを保つためには、ビタミン類と同様にミネラル類も必須です。ミネラル類も上記の原材料に含まれています。マグネシウムなどのミネラルは骨や歯の健康維持に必要ですし、適正量のナトリウムは心臓の健康維持に役立ちます。
年齢を考慮する
犬はライフステージのそれぞれの段階に応じて、健康維持をサポートするビタミン類や栄養素が必要になります。たとえば子犬の場合、成長と発達を助けるビタミンB12が食事に適量含まれていることは成長に非常に有益です。骨と歯の健康な発育のためには、カルシウム、リン、ビタミンDも極めて重要なので、子犬の歯が生え替わる時期には、フードにこの3つのビタミン・ミネラルのすべてがきちんと適量含まれていることが重要です。
愛犬に必要な栄養素が何かを考えてみる
重要な栄養素の種類がわかったら、次は愛犬が健康的なライフスタイルを維持するために多く必要な栄養素が何かを考えてみましょう。たとえば愛犬の健康チェックをしてみて、皮膚や歯の健康に気になることがありましたか?関節の問題や肥満の徴候はないでしょうか?愛犬の健康状態や体質などで気になることがあれば獣医師に相談し、必要な栄養素のことから愛犬に最適なフードについてアドバイスを求めましょう。
ドッグフードと購入先の見つけ方
次に、ペットフードメーカーのウェブサイトでドッグフードの種類やラインをチェックすることから始めてみましょう。多くのペットフードメーカーは、取り扱っている店舗の情報や、フードの原材料と栄養面の特長を詳しく掲載しています。複数の条件で絞り込み検索が可能なフィルター&サーチ 機能を備えていて、犬の年齢、健康上のニーズ、活動レベルにぴったりのフードを見つけられるようになっているようなペットフードメーカーやペットショップのウェブサイトもあるようです。愛犬にぴったりと合いそうなフードを見つけたら、そのペットフードメーカーがパンフレットやサンプルを提供しているかどうか確認しましょう。なお、ドッグフードは高価であれば良いとは限りません。犬の健康はお金ではなく、それぞれに合う食事から得られるのです。多くのペットフードメーカーが、ソーシャルメディアでフォローしてくれた人に対して、またはウェブサイトでクーポンを発行したりしているので、購入先によってはちょっとお得な価格で買えるかもしれませんね。動物病院やペットショップ、オンラインでも多くの良質なドッグフードを揃えているので、購入しようと思っているフードについて問い合わせてみるのも良い方法です。
犬の栄養ニーズは年齢とともに変化していくので、愛犬の健康状態と活動レベルを定期的に観察するように心がけてくださいね。もし愛犬に今までとは異なる何らかの変化が見られる場合には、対処方法の一つとしてフードの変更が必要になるかもしれません。獣医師に犬の体調変化について確認したうえで、フードについても相談するとよいでしょう。別のフードを探すときには、さまざまな種類を取り揃えているドッグフードメーカーなら、同じ原材料を使用しているケースも多いので、別の種類のフードに移行する場合に愛犬の消化器系に負担をかける心配が少なくてすむでしょう。
ペットフードの表示におけるルール
愛犬に栄養を与える食品成分も重要ですが、避けなければいけない成分も同様に重要です。アメリカ飼料検査官協会(AAFCO) は、米国のすべてのペットフードメーカーが従わなければならないガイドラインを定めています。しかしペットフードメーカーの中には、フードに含まれる各成分の量について、まだ誤解を招く表示をしているところもあります。
消費者である飼い主は、特に製品の「目的(Nutritional Adequacy Statement)」を確認しましょう。AAFCOはこの項目について「栄養が完全でありバランスが取れていることを明示する総合栄養食か、それとも間欠的もしくは補充的な給与のみを目的としたものなのかを明示するものである。そして、総合栄養食であれば、成長期や妊娠・授乳期、あるいは維持期など、あてはまるライフステージに応じたものであることを明記する。なお、スナックやおやつ、サプリメントの場合には、その旨わかりやすい場所にはっきりと表示される必要があり、総合栄養食とは区別される。」と述べています。
AAFCO によると、製品の名称に「ビーフドッグフード」や「チキンドッグフード」など獣肉の名称を入れる場合には、その獣肉をその製品の総重量(水分を含まない)の95%を含有していなければいけないとされています。さらに、人工の着香料や着色料などが使用されているかどうかも、チェックしてみましょう。
ドライかウェットか
愛犬の栄養ニーズを満たすドッグフードを探しているとき、ドライフードとウェットフードの両方がぴったり合うという場合もあります。ドライとウェットではどちらが優れているのでしょうか?どちらも総合栄養食であれば、これらに栄養的な差はないので、その答えは、使い勝手や費用などを含めた飼い主個人の好みによる、ということになります。ドライフードは食器に比較的長時間入れっぱなしにしておいても傷みにくく、後片付けも簡単という理由で人気ですが、愛犬が好んでよく食べてくれるウェットフードを選ぶ飼い主さんもいます。もし愛犬があまり水を飲まなかったり、年齢のせいで食べる・噛むことが難しくなったりしている場合は、健康維持を考えると水分が多くやわらかいウェットのほうがいいかもしれません。とはいえ必要な栄養素はドライでもウェットでもきちんと摂取できるので、愛犬に特別な健康問題がない限り、試しに与えてみてよく食べてくれるほうを選ぶといいでしょう。
まとめ
最良のドッグフードを選ぶために重要なポイントは、愛犬の年齢、ライフスタイル、それぞれの健康状態に基づいて、そのニーズを満たすたんぱく質、炭水化物、脂肪、繊維質、ビタミン類を含んでいること。これらの大切な栄養素がバランスよく含まれ、良質の原材料が使われているブランドを見つけることです。以上のフード選びのガイドラインを満たしているか上回る品質で、愛犬のニーズに合い、健康に役立つドッグフードを探してくださいね。迷ったときは獣医師に相談しましょう。探して、試して・・とちょっと余分に時間がかかるかもしれませんが、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけられれば、これからも愛犬と健康で幸福な時間を長く過ごせるようになるでしょう。
年齢、栄養などの観点よりヒルズのドッグフードを紹介していますので、是非ご覧ください。
筆者紹介

クリッシー・クリンガー
クリッシー・クリンガーは、教師であり、作家であり、2人の子供、そして3匹の犬と3匹の猫の母でもあります。アクティブでエコフレンドリーなライフスタイルを楽しんでいます。