
犬の骨折は痛がらなくても注意、骨折を見分ける症状や歩き方 について
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愛犬が痛みに苦しんでいるのをみるのは辛いですよね。脚を引きずっていたり、クンクンあるいはキャンキャン鳴いて痛がっている様子をみると、少しでも早く痛みを止めて楽にしてあげたいと思うでしょう。しかし、もし愛犬が骨折しているなら、飼い主が自分で判断をしたり、手当てをするのは事態を悪化させる可能性が高いです。獣医師に、けがの重症度を判定し、骨折に対する治療法を決めてもらいましょう。
犬の骨折の見分け方
骨折が疑われる症状
もし愛犬が脚を引きずっていたり、歩くのを嫌がっているなら、脚を骨折、またはけがをしている可能性があります。しかし、それらの症状だけが、骨折を示しているというわけではありません。VCA病院によると、他にも、激しい痛み、損傷部位が腫れている、脚が変な方向に曲がっているなどがあげられます。
骨折が疑われる歩き方
さらに骨折した状態で歩こうとするときは、骨折した脚には体重をかけず、地面から浮かせた状態で歩くでしょう。愛犬に骨折やその他の深刻な傷害の恐れがある場合は、自分で判断したり治療したりしようとせず、すぐに動物病院に連れて行くのが一番です。
犬に骨折が疑われる場合は痛がらなくても、歩けても動物病院へ
犬が痛がらず歩ける場合でも、必ず動物病院で診察を受けましょう。犬は本能的に痛みを隠すため、見た目に問題がなくても骨折が悪化するリスクがあります。また、普通に歩けているからといって骨折していないとは限りません。骨折した部位が細い骨で、痛みをそれほど感じていないだけかもしれません。
骨折した犬の動物病院への運び方
骨折した犬を動物病院に連れて行くときも気を付けなければいけません。間違った移動の方法をとるとけがを悪化させ、痛みを増幅してしまうことになりかねません。小型犬であれば、頭とおしりを支えながら慎重に車の中に運びこみます。骨折している脚以外の脚を使って歩くことができる大きめの犬なら、バランスをとる手助けをしながら車まで歩かせ、慎重に車に乗せてください。歩くことのできない大型犬は、他の人にも手伝ってもらい、犬を毛布の上に置き、それを担架のように使って運びましょう。車では、骨折をしていない側を下にして横たわらせます。動物病院に到着したら、負傷している犬が車の中にいることをスタッフに伝えて、病院内へ運ぶのを手伝ってもらいましょう。
けがをしているとき、犬は痛みに対して怖がったり、敏感になっていることを忘れてはいけません。そのため、患部に近づくと、噛み付いたり鳴きさけんだりと、いつもなら決してやりそうもないことをしてしまうかもしれません。この行動は、痛くて仕方ないのだ、本気ではないのだ、と理解してあげてください。攻撃的になっている場合には、他の人に手伝ってもらって動かないようにしたり、一時的に口輪をつける必要があるかもしれません。「大丈夫だよ」と優しく声をかけ続けてあげてください。けがから回復すれば、きっと元の愛犬に戻ってくれるでしょう。もし回復後も攻撃的な行動が続くのであれば、獣医師に相談して他の健康状態に問題がないか確認してもらいましょう。
犬の骨折の治療
Healthy Paws Pet Insurance によると、獣医師は多くの場合、骨折具合を確認しベストな治療法を判断するためにレントゲン撮影を行います。そして同時に、非ステロイド性抗炎症剤であるNSAIDが痛み止めとしてよく処方されます。市販の人用の鎮痛薬の多くは犬にとって有害であるため、自分の持っている薬を飲ませて痛みをとってあげようとすることはやめてください。動物病院に連れていくことを獣医師に連絡する際に、着くまでの間に痛みを和らげるためにどのようなことに気を付ければいいのかを聞いてみてもよいでしょう。骨が折れていた場合は、ギプスや副木をつけるべきか、もしくは外科的手術でピンやプレートを取りつけるべきなのかを獣医師と話し合うことになります。骨折の種類や場所、骨の強度にも影響するため、犬の年齢など様々な要因を考慮して最適な治療法を決定します。
犬の骨折やけがへの備え
骨折時に行える実践的な犬の応急処置法はあまりありませんが、このような緊急事態に備えて行える準備はいくつかあります:
かかりつけと夜間救急の動物病院それぞれの電話番号を書いた紙を見やすい場所に貼っておきましょう。
口輪を用意しておきましょう。愛情深い優しい犬であっても、痛みに反応して噛んでしまうことがあります。
大型犬で運ぶのが難しい場合や、車をもっていない場合は、緊急時に手伝ってくれるような人を探しておきましょう。
骨折治療の費用を負担してくれる保険に加入を検討しましょう。
犬が骨折したかもしれないと思ったときに重要なことは、落ち着いて行動することです。あなたがパニックになってしまったら、愛犬は痛みに加えて不安と恐怖を感じることになります。獣医師によって検査を受けるのが早ければ早いほど、完治の可能性も高くなります。
犬の骨折治療時のサポートについて
獣医師が愛犬を検査し、本当に骨が折れていると診断が下されたとします。すると、獣医師は治療中の愛犬の世話の仕方を指示してくれるでしょう。これには処方された鎮痛剤の管理方法や正しい投薬法などが含まれます。また骨折を悪化させないように、負荷をかけないための生活方法も指示されます。愛犬ができるだけ速く回復するように、獣医師の指示にしっかりと従うようにしてください。仕事などで長い時間家を空ける場合は、犬をケージまたは快適で、起き上がって歩き回れないような小部屋に入れてください。ギプスや縫合部分をかじらないようにエリザベスカラーの装着を獣医師に勧められるかもしれません。
トイレに行くのにもあなたのサポートが必要となり、トイレが終わるまで手伝ってあげなければならないこともあります。いつものように運動することが難しいので、治療中は体重が増加する可能性もあります。獣医師は、一時的に寝たきりになる生活により適した、けが回復の犬用の療法食を勧めるかもしれません。体重が増加によって患肢に負荷がかかることがないように、食事の量を減らすよう指示されることもあります。痛そうにしている愛犬におやつをたくさんあげたくなる気持ちは分かりますが、以前と同じように余剰カロリーを消費できる状態ではないことをお忘れないでください。何もしていないのにごほうびをあげるようになって以前のトレーニングが台無しになっている可能性があるため、「いい子」の行動をしたらおやつをあげるようにしましょう。
そして、治癒が進んで愛犬の状態がどんどん良くなり、ギプスを外したり縫合糸を抜糸しても、まだゆっくりと行動することが重要です。散歩や遊びに関しては獣医師の指示にしっかりと従ってください。患部をまた痛めてしまってはいけません。時間が経つにつれて、愛犬がご機嫌になっていくことで、彼が元通りになってきていると感じられるでしょう。最終的に獣医師からOKをもらったら、療養中に増加した体重を落とすためにも運動を再開しましょう。
骨折が好きな人はいません。骨折している愛犬が辛いのと同じ位、見ているあなたにとっても辛いものです。獣医師のアドバイスに従うことを忘れずに、変わらぬ愛情を与え続けることで、治療を一緒に乗り越え、より一層絆を強めることができるでしょう。
Contributor Bio

ジーン マリー バウハウス
タルサ(オクラホマ州)在住のフィクション作家兼フリーランスのライター。 自宅のオフィスにて、ペットやペットの健康について執筆。ふわふわ・もこもこなペットたちに手伝ってもらっています。