犬の結膜炎の原因と症状は?目が赤い・腫れるなどの注意点

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愛犬の眼が腫れて、涙を流していたら、もしかすると結膜炎かもしれません。でも、実際のところ犬が「ピンクアイ」とも呼ばれるこの病気になる頻度はあまり高くはありません。犬の結膜炎の原因や、それに対しての知識や対処法について紹介していきますので、慌てずに確認してみましょう。

結膜炎(別名ピンクアイ)とは?

Close-up of dog eye with conjunctivitis. Infected dog eye

結膜炎とは、まぶたの内側のピンク色の組織(結膜)が炎症を起こした状態をいいます。犬の結膜炎には感染性と非感染性の2つのタイプがあります。獣医学マガジンdvm360 によると、ピンクアイと呼ばれることが多い感染性結膜炎は、ウイルス感染または細菌感染が原因ですが、犬ではまれです。

犬に多いのは非感染性結膜炎で、これにはいくつかの原因が考えられます。典型的な症例としては、アレルギーや眼に入った刺激物、眼の損傷や外傷、または先天性異常によって起こります。タフツ大学カミングス獣医学部 は、結膜炎が犬ジステンパーなどのより深刻な基礎疾患の症状の一つの可能性もある、と付け加えています。

結膜炎はうつるのか?

犬の非感染性結膜炎はうつりません。ただし、ASPCA が警告しているように、まれに細菌感染症やウイルスによってピンクアイが引き起こされている場合には、別の犬にうつる可能性があります。愛犬がピンクアイかもしれないと思われるときは、別の動物に感染が広がるのを防ぐために、他の犬から離して、触れた後は石けんと水で十分に手を洗うようにしてください。

普段はペット同士で食器や寝床を共有していても、結膜炎の犬には完全に治るまで専用の食器と寝床を準備します。使用した食器やタオル等は頻繁に洗うようにしなければなりません。また、ペットシッター等別の人に犬の世話をお願いするときは、犬の状態とあなたが感染予防のために行っている予防方法を伝えておく必要があります。

気をつけたい品種

結膜炎はどの犬種(ミックスを含む)にも起こる可能性はありますが、タフツ大学によると、結膜炎になりやすい犬種もいるようです。目が大きいコッカー・スパニエルや短頭種のブルドッグ、シーズー等の犬種はドライアイを起こしやすく、また異物が目に入りやすいため、結膜炎になりやすいといわれています。

まぶたの縁が内側に巻いている眼瞼内反と呼ばれる状態も、結膜に炎症を引き起こすことがあります。これは特にシャー・ペイとチャウ・チャウに多く見られます。

問題になる症状

飼い主はいつも注意深く犬を観察することが大切です。犬の結膜炎を見つけるために注意しておいたほうがよい症状には、次のようなものがあります。

  • 眼の充血や腫れ
  • 目やに
  • 上下まぶたがくっついたり、隙間が小さくなったりする
  • まぶたの内側(結膜)の腫れ
  • かゆみや不快感から眼をこすりつけたり、前足で掻いたりする

動物病院に行くべきか?

これらの症状に気付いたら、できるだけ早く動物病院に受診する必要があります。獣医師は、本当のピンクアイなのか、非感染性結膜炎なのかを確認します。

非感染性結膜炎は重い病気ということではないですが、自然治癒しなかったり、ときにはもっと深刻で対処が必要な健康問題に発展してしまうこともあります。治療せずに放置すると、眼に生涯続く傷が残ったり、視力を失ったりするおそれもあります。

結膜炎の診断

タフツ大学によると、獣医師は眼とまぶたを詳しく検査します。さらに病状の全体像を知るために全般的な理学的検査も必要だと判断するかもしれません。獣医師が実施する診断検査には、細菌培養、角膜の潰瘍や擦過傷を調べるためのフルオレセイン染色検査などがあります。また、涙の分泌量を調べるためのシルマーテスト、緑内障の検査も行われるでしょう。基礎疾患を調べるために血液検査も数種類実施する可能性もあります。

結膜炎の治療

獣医師が最終的にどんな薬を処方をするかは、結膜炎の原因によって異なります。本当のピンクアイと判断されたら、おそらく抗菌または抗真菌剤の点眼薬や軟膏を処方されるでしょう。腫れと不快感の緩和のために抗炎症薬が処方されることもあります。

異物が刺激と腫れを引き起こしている場合、獣医師が眼をさらに傷つけるリスクを冒すことなく原因を取り除くために、全身麻酔が必要になることがあります。あるいは別の深刻な病気が原因で結膜炎になっている場合には、獣医師はあなたと相談しながらその基礎疾患を治療する手順を踏んでくれるはずです。

家庭でのケア

自然療法や民間療養は、獣医師による治療の代わりにはなりません。さらに悪化させないように、犬の眼や顔に触れる前には手をよく洗うようにしてください。生薬やホメオパシー療法などを使うときは、必ず事前に獣医師に相談して、その成分が安全で、別に処方された薬と有害な反応を起こさないこと、基礎疾患の治療の妨げにならないことを確認する必要があります。

非感染性結膜炎は、犬にとっては不快な症状かもしれませんが、さほど深刻にならなくても大丈夫です。だからといって、その症状を軽視して構わないというわけではありません。いざという時に正しい判断と適切な治療を受けられるように、注意すべき点しっかり覚えておきましょう。

Contributor Bio

ジーン・マリー・バウハウス

ジーン・マリー・バウハウス

 

オクラホマ州タルサ在住のペットブロガー、小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいます。

 

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