愛猫の健康維持にとって運動が大切な理由

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Cat image子猫の健康と健全な成長のためには、人間と同じように運動が必要です。子どもと同じように家族との楽しい遊びの時間を活用して子猫の体重も意識しましょう。無理なく猫ちゃんに運動してもらうためのポイントをご紹介します。

はじめに-運動と飼育形態について

運動という点から言えば、外にいる猫たちは自由に歩き回り、狩りをしたり、木に登ったりなど、確かに十分な運動量を確保することができます。しかしながら、猫にとって屋外は終生生きていくには非常に厳しい環境であり、さらに様々な問題があることも事実です。

交通量が少ない郊外地域、あるいは敷地内に庭がある住宅といった条件でない限り、基本的には猫は屋内飼育が推奨され、屋外へ自由に出入りさせることは推奨されません。たとえ感染症対策に混合ワクチンを接種していても、ワクチンでは防げない感染症もありますし、交通事故や食中毒などさまざまな危険もあります。室内を猫にとって快適な環境に整えてあげるほうがメリットが大きいのです。

室内を猫にとって最適な環境に整える

猫は行政や動物病院、保護団体から完全室内飼育を推奨されていることもあり、日本では家猫の約8割が室内で生活しています。近年は猫との暮らしに最適化したペット共生型住宅も普及し始めています。

子猫を室内で飼うにあたって、生まれもった狩猟本能や行動様式を満たしてあげるためのちょっとした工夫が必要になります。狩りをする、よじ登る、爪をとぐといった猫らしい行動は、健康と体型を維持するための運動になって一石二鳥です。猫に欠かせないこれらのニーズには、遊びで応えてあげましょう。室内飼いの猫には飼い主との遊びが必要不可欠です。

猫にとって最良のゲームやおもちゃになりうる条件は、まず第一に安全であること。そして忍び寄ったり、狙ったり、飛びついたり、追いかけたり、パンチをしたりできるものです。猫は動くものに引きつけられるので、ぬいぐるみなどに紐をつけて動かすだけでも大喜びします。猫の狩猟本能をくすぐる電動猫じゃらしなんていうものも販売されています。猫が好きなキャットニップ(西洋マタタビ)を詰めたおもちゃというのもありますが、与えるときは念のため獣医師に適切な量を確認しておくと安心です。高いところによじ登ったり狭いところに隠れたりするのが好きな子猫には、パーツを組み合わせたキャットタワーを用意してあげるとよいでしょう。住宅事情で設置が難しい場合には、高低差のある家具や段ボールを組み合わせると楽しい遊び場をつくれます。爪とぎ用のボードやポールを設置しておくと、ニーズを満たせるだけでなく子猫の肩と背中の筋肉も鍛えられます。さらに家具を傷から守れるかもしれません!

猫は気まぐれなので、おもちゃにすぐ飽きてしまうこともあります。複数のおもちゃを用意しておき、定期的に入れ替えるのが長続きのコツです。

お気に入りのおもちゃを与えるのはもちろん、飼い主は毎日最低20分間は一緒に遊ぶことに付き合ってあげましょう。遊びは子猫と心を通わせるための素晴らしいコミュニケーションです。さらに筋肉を鍛え、関節を柔軟に保つ手助けにもなります。

子猫のころから体重を意識する

子猫の健康と体重を維持するためのもう1つの重要なポイントは、体重過多になっていないことを意識的にチェックするようにすることです。イギリスでは、実に半数の猫が太りすぎていると指摘している専門家もいるほどで、こういった状況は日本の猫も他人事ではありません。一般的に不妊・去勢手術を受けた猫は、ホルモンバランスの変化により代謝が落ちたり食欲が亢進するようになります。そのため、ほしがるままに食事を与えているとカロリー過多で太ってしまうのです。そこで、愛猫を万病の元となる肥満から救うためにできることがあります。

まずは、ヒルズ サイエンス・ダイエット キトンのような、栄養バランスのとれた子猫用フードを与えるようにしてください。パッケージの給与量を守るだけで適切なカロリーの食事になります。

加えて、子猫には気軽に人間の食べ物を与えてはいけません。猫にとってビスケット1枚は、私たちが1袋全部食べるのと同じです(ヒルズペットの研究より)。猫には猫用のおやつを与え、そのカロリーの分をフードから引いて調節しましょう。

そして、必ずたっぷりと運動させるようにしてください。

さらに、子猫の体重を定期的に確認しておき、増加傾向に気づいたら獣医師に相談してください。状況に応じてヒルズ プリスクリプション・ダイエットのような特別療法食をすすめてくれるかもしれません。

子猫がもたらす家族への影響

子猫を飼うと、家族に健康や幸福をもたらしてくれます。たとえば、ペットをなでると血圧が下がったり、リラックスできたりすることが研究によって示されています。

飼い主にとって、猫が良い影響を与えてくれることはいうまでもないことかもしれません。子猫の存在がどれほど家庭を明るく幸せにしてくれるか、私達飼い主は科学者に言われなくても知っていますしね!

Contributor Bio

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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