猫にはどれくらいの生活スペースが必要?

執筆: クリスティーン・オブライエン
所要時間:

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

猫にはどのくらいの生活スペースが必要なのでしょうか。猫を飼いたいと思っていても、今の部屋の広さでも大丈夫なのかどうかわからず決めきれない・・という方もいるかもしれませんね。実は猫が生活するスペースはそんなに広くなくても大丈夫です。実際に、なんでこんなに狭いところにわざわざいるの?・・・なんていうこともよくあります。

広さについてはそこまで気にしなくてもよいのですが、猫が快適に暮らしていくためには、猫の本能から考えられる猫の行動ニーズをしっかり理解したうえで、それに応えられるような環境を準備する必要があります。

猫にはどれくらいのスペースが必要?

大体20~30平米程度あれば、猫1頭なら十分な広さです。ただし、猫が隠れたりくつろいだりできるプライベートスペースを確保してあげる必要があります。猫が1頭でいられる程度の空間で構わないので、その猫の好みに合うような場所を見つけてあげましょう。

食事の場所

猫の食事場所は、静かに落ち着ける場所であって、排泄場所(トイレ)からは離れている必要があります。人の行き来が比較的少なくて、かつ食事の世話がしやすい、キッチンの壁際やキッチンカウンターの下などが選ばれているようです。ただし、キッチンには人間の食品、特に猫にとって有害な物があったりすることもあるので、そういったものは常にペットの手の届かない場所にしまっておくことがとても重要です。また、猫によっては食べ方があまり上手ではなく食べこぼしたりすることもあるので、掃除しやすい場所を選ぶとよいでしょう。

睡眠の場所

Large orange cat hides on pile of clothes in a dark closet.飼い主のベッドに陣取るのが好きな猫ちゃんもいるかもしれませんが、猫用のベッドを用意するなら、フカフカで肌ざわりのよいものを選んで、猫の好みにあった場所(少し高さのある場所、机の下、部屋の隅、窓際など)においてあげましょう。猫は小さなスペースに丸まって隠れるのが好きなので、部屋の中のちょっとしたスペースを猫専用の場所として利用するのもよいでしょう。

手作りやオリジナルがお好きなら、肌ざわりが良いブランケットや古着のセーターなどを使って、猫用ベッドのDIYに挑戦してみてはいかがでしょう。

猫のトイレの場所

グリーンフィールズ獣医師協会の獣医師、ニーナ・ベイヤー博士によると、人間もそうかもしれませんが、猫はトイレに関して、プライバシーが守られること、そして行きやすいことが優先事項です。また、換気のよい場所を選び、猫の食事の場所からは離れたところにします。そういった場所の例として、洗面所の一角やリビングの隅がありますが、それぞれの環境に応じて適切な場所を考えてあげましょう。また、猫のサイズに対して十分な大きさがあるものを選び、砂はできれば細かめのほうを好む猫が多いようです。

遊びの場所

猫の食事、睡眠、トイレの場所をが決まったら、次は遊びの場所です。

Orange and white kitten lays on the ground with a cat toy.猫にとっての遊びや運動は、猫の本能を刺激し猫が快適に暮らすためにとても大切です。運動といっても広いスペースが必要なわけではなく、上下運動ができる棚やキャットタワーだったり、紙を丸めたオモチャを飛ばして遊べるくらいのスペースで大丈夫です。

また、猫にとって爪とぎは本能的な行動で、爪の手入れやマーキング、そのほかストレス発散などいろいろな意味があります。家具など大事なものを爪とぎから守るには、その代わりになるようなものを準備してあげましょう。市販でもいろいろなものがありますが、ラグや丈夫な段ボールで猫用爪とぎポストをDIYしてあげてもよいかもしれませんね。

猫の多頭飼いで注意すること

猫は基本単独行動を好みますが、小さいうちから一緒に居たり、成猫でも性格や相性を考慮することで、仲良く楽しく暮らしている猫さん達もたくさんいます。とはいっても、猫を複数頭飼うということになれば、今の生活環境や生活スタイルで猫たちそれぞれのニーズに応えられるのか、よく考えなければなりません。

猫のトイレのことでいえば、頭数分+1を用意して、それぞれ常にきれいにしておかなければならず、トイレの設置場所やトイレの大きさ、砂の材質なども、それぞれの猫の好みを考える必要があります。さらに個々のプライバシースペースの確保ももちろん必要です。人間も猫もお互いに快適に暮らせるように、現状で多頭飼いが許容できるのかどうかよく考えましょう。

猫を飼うのに、必ずしも広いスペースが必要なわけではありません。スペースをうまく活用して、猫が心地よく楽しく過ごせるようにしてあげてくださいね。

Contributor Bio

Christine O'Brien

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、ロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。