猫の結膜炎の原因と症状は?目が赤いなどの注意したいポイント

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はやり目(流行性結膜炎)を経験したことがあるなら、それがどれほどうっとうしくて、うつりやすいかをよくご存じでしょう。猫にもはやり目があります。残念ながら、猫の結膜炎の診断と治療は、人間の場合ほど簡単ではありません。また、猫の結膜炎の治療に人間用の市販薬を使ってはいけません。まずは、あなたの愛猫が結膜炎にかかったときに役立つこの記事を読んで、その症状、原因、一般的な治療法を学びましょう。

症状

結膜炎には、感染性のものと非感染性のものがあります。コーネル猫保健センター は、いずれにしても症状は同じで、以下の症状に注意するようアドバイスしています。

  • 眼の赤み
  • 涙目
  • 目尻や目頭の白色~黄色の目やに
  • 過剰な流涙
  • 持続的な斜視または絶え間のないまばたき

Close-up of a ginger cat with big blue eyes.

これらの症状のすべてが揃っていないと結膜炎を疑えないというわけではありません。猫の目が何らかの刺激を受けているように見えるときは獣医師に連絡してください。その症状が結膜炎なのか、鼻涙管閉塞などの別の問題の可能性があるのかを診断できるのは獣医師だけなのです。時には上部気道感染症に結膜炎が伴うことがあります。愛猫にくしゃみと喘鳴に加えて、目の充血と涙目も見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

結膜炎の原因

感染性の結膜炎の原因として最も多いのは、ウイルスか細菌です。今日の獣医療によれば、猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)を引き起こす猫ヘルペスウイルスなどのウイルスが結膜炎の最初の原因になることがあるそうです。ASPCAペット健康保険によると、細菌性結膜炎の原因で最も多いのは猫クラミジアで、これには上部気道症状が伴うことがあるそうです。キャット・ワールドでは、連鎖球菌やブドウ球菌のような細菌も、ウイルスで弱っている眼に入ると感染症を引き起こすことがある、と記されています。獣医師は、感染症の原因を突き止めて、最良の治療法を選択してくれます。あなたが症状に気付いて動物病院に行くことは、早いに越したことはありません。

ペット・ヘルス・ネットワークによると、猫の非感染性の結膜炎は、眼を刺激するアレルゲンやほこりの粒子によって引き起こされることが多いそうです。カビ、煙、シャンプーなどの環境内の刺激物も、充血や目やにの原因になることがあります。そのため、猫の結膜炎がどのタイプか、その刺激が病気によるものかどうかを、獣医師に確認してもらうことが重要です。その際に、どのようなときに症状がひどくなるか等思い当たるきっかけや状況などをメモして、獣医師に伝えましょう。原因が分かれば、どのように治療するべきか、どうすれば猫の不快感を和らげてあげられるかを知るために役立ちます。

結膜炎の治療

猫の結膜炎の治療には、処方薬、時間、忍耐、そして少しの手助けが必要です。獣医師が抗ウイルス薬と抗生物質のどちらを処方するかはその原因によって決まる、とASPCAは言っています。獣医師は点眼液か眼軟膏を処方してくれると思いますが、初めの2~3日はそれを1日に数回点眼・塗布する必要があります。猫を落ち着かせて姿勢を保ちながらきちんと目薬を差すためには、2人必要かもしれません。液剤や錠剤の形の抗生物質もあります。

獣医師から薬剤を処方されても、民間療法を試したり『様子見』をしたくなるかもしれません 。しかし状態を悪化させず、何よりも愛猫の気分を良くしてあげられるのは投薬しかありません。症状の改善が見られてきたときに重要になるのは、きちんと治療計画に従うこと、投薬を勝手に途中でやめないことです。

猫の結膜炎は人にうつる?

猫の結膜炎を引き起こすウイルスや細菌は人にはうつりません。でも、複数の猫を飼っている場合は、なでる、餌をやる、ブラッシングするなどを通じて、あなたが猫から猫へと感染を広めてしまう可能性があります。犬も結膜炎に感染しやすいと、 PetCareRxは言っています。病気の猫を世話した後は、手だけではなくおもちゃや道具類もよく洗ってください。また、動物病院に連れて行くまでは、病気の猫を別の部屋に隔離しておくことも考えましょう。

点眼薬を投与するときに使い捨て手袋をはめることも、結膜炎の伝染予防に役立ちます。眼の処置が終わったら、自分の体や家の中のどこかに触れる前に、直ちに手袋を捨てて手を洗います。愛猫はあなたが気付かないうちに眼の細菌を家の中に擦りつけているかもしれません。ペットに安全な消毒液でいつもより多く拭き掃除をするのもいいですね。.

結膜炎の予防

猫が非感染性の結膜炎になったときは、アレルギーの原因となるような何かが最近家に入り込んでいないか考えてみてください。開いた窓からの花粉、強力な洗剤、新しいコロンや消臭剤など、思い当たりませんか。動物病院の予約日までの間は、新しい製品を一つ一つ排除してみるとともに、お湯で濡らした布で猫の眼のあたりを拭くことで、まつげからゴミをやさしく取り除いてあげましょう。

タフツ大学のCatnipによると、結膜炎を予防するのが最も難しい時期は、ちょうど目が開きかける生後2週間頃だそうです。同腹の子猫が複数いるときは、必ず頻繁に獣医師に診せて、成長途中の眼の健康チェックをしてもらってください。.

猫の結膜炎はいったん治癒しても、再発することがあります。でも、頻繁に結膜炎を起こしたり、症状が長引くようであれば、獣医師にもっと積極的な治療法を検討してもらうか、隠れた深刻な問題がないかの詳しい検査をしてもらった方がいいかもしれません。感染症ならほとんどの場合、2~3週間で回復します。猫が結膜炎を克服して、大好きなことができる生活に戻るためには、症状に気付いたらすぐに治療をしてもらうことと、獣医師の指示にきちんと従うことが大切なのです。

筆者紹介

Chrissie Klinger

クリッシー・クリンガー

クリッシー・クリンガーは、2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。授業中やブログなどの執筆活動中を除いて、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。

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