
猫の皮膚病と食事について
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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猫の皮膚病には、カサブタが目立つブツブツができたり、脱毛だったり、引っ掻いた傷跡だったり、べたべたとしたただれのようになったり・・と多様なパターンがあります。原因に関わらず同様に多様な症状を示すことが多いため、見た目だけでは判断できないこともあり、獣医師はその原因特定のために、適宜必要な検査を行います。猫の皮膚病の原因には以下の様なものがあります。
寄生虫:ノミやシラミ、ある種のダニは、いずれも軽度から重度の皮膚炎を引き起こすことがあります。
アレルギー:ノミ(の唾液)、特定の食物、またはハウスダストや花粉、カビなどの環境中のアレルゲンに対して、アレルギーがある(または体が受けつけない)ことでアレルギー性皮膚炎を起こす可能性があります。
細菌感染:犬ほど一般的ではありませんが、猫でも細菌感染が原因で皮膚トラブルが起こることもあります。
ホルモンバランスの崩れなど:ホルモンは体の機能を調整する物質です。副腎や甲状腺といった臓器から分泌される特定のホルモンが多過ぎたり少な過ぎたりすることで、皮膚トラブルが起きることがあります。
このほかにも、免疫が関連するものや、心因性とよばれる原因が特定できないものもあります。
健康な猫の皮膚は、滑らかで柔らかく、フケや赤みといった異常が見られることはありません。乾燥しすぎてガサガサしていたり、反対にべたついている、あるいは脱毛しているといった部分を見つけたら、それは皮膚トラブルの可能性があります。猫の皮膚病の症状には次のようなものがあります:
- 赤くなっている、ブツブツができている
- かさぶたが目立つ、皮膚が厚くなっている
- 脱毛
- 乾燥して皮膚ががさがさになっている、うろこ状にボロボロとはがれる
- 皮膚が臭う
- 痒がる、体を掻く動作が頻繁、特定の部分を舐めたりこすりつけたりする

猫の皮膚病のよくあるサイン
重要なこと:猫の皮膚トラブルは、様々な原因によって起こります。気になる仕草や、何らかの変化に気づいたら、早めに獣医師に相談しましょう。
皮膚の健康とキャットフード
猫の皮膚病には様々な原因があることはすでにお伝えしましたが、この中には治療によって完治するものもあれば、一生付き合っていく必要のあるものもあります。どんな原因であっても、適切な治療を行うのは当然ですが、そういった治療に加えて、皮膚の健康に役立つ栄養についても考えてみましょう。体の内側から強い皮膚をつくるために役立つフードについて獣医師に相談してみましょう。
猫の皮膚の健康に役立つ重要な栄養素:
タンパク質:良質なタンパク質は、ダメージを受けた皮膚を修復する構成要素となります。また、鹿肉や鴨肉などの今までに猫が食べたことのないタンパク質は、一般的な原材料に対してアレルギーや不耐性のある猫に給与することができます。
必須脂肪酸:魚油に含まれるオメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸は、猫の皮膚に栄養を与えて、皮膚の炎症の管理や、皮膚バリア機能を健康な状態に維持することに役立ちます。
抗酸化物質:ビタミンEとその他の抗酸化物質は、猫の免疫システムの維持に欠かせないです。フリーラジカルによる細胞の酸化を防止します。また、本来の免疫システムの働きを維持することに役立ちます。
これらの栄養素がすべて配合されたキャットフードは、猫の皮膚の健康状態を管理するのに非常に有用です。
栄養素の重要性
猫が健康で、快適な暮らしをすることにおいて、キャットフードは重要な役割を果たしています。それぞれの個体の状況に合わせて、バランスの取れた栄養を摂取することは、健康で生き生きとした生活には欠かせません。猫に皮膚疾患などの健康トラブルがある場合は、その病態に合わせて適切な栄養素が含まれたキャットフードを選択することが一層重要になります。
皮膚病の診断と治療と並行して、栄養管理についても獣医師に相談して適切なキャットフードを選択しましょう。
猫の皮膚病の原因に、食事が関係しているのか気になったときに、獣医師に尋ねたい項目:
- どうすれば、痒みの原因が食事からきていることがわかるのでしょうか。
- どうして食物に対して有害な反応が起きるのですか?
- どういった治療法がありますか?
- 食事を変更することで、このような有害反応にはどのように影響するのですか?
- 新奇タンパク質源とは何ですか?
- キャットフードの脂肪酸は皮膚にどのように役立つのですか?
- 食物有害反応や皮膚トラブルがある場合、どんなキャットフードを選択することができますか?
- ドライフード以外に、缶詰のキャットフードやおやつをあげてもかまいませんか?
- 皮膚トラブルがある場合にヒルズプリスクリプションダイエット のような猫用療法食は推奨されますか?
- 特に気になる栄養上の心配について尋ねましょう。
- 推奨されるキャットフードを、どのくらいの頻度でどれくらいの量を与えればいいですか?
- 食物に対する有害反応を避けるには、どんな猫用おやつをあげたらいいですか?
- 猫の皮膚病に関する説明書か小冊子があればもらえますか?
- 質問がある場合、先生か病院に連絡するにはどの方法が一番いいですか(メール/電話)?
- 経過観察のためにはどのくらいの頻度の来院が必要なのか確認しましょう。
- リマインダーのメールかお知らせをもらえるかどうか聞いておきましょう。
Contributor Bio

高橋智司
編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター 獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社