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犬を連れて車でお出かけするのは楽しいですよね。自ら進んで車に乗り込み、自分のベストポジションをきっちり陣取って、出発するのを待っている・・・なんていうワンちゃんも多いかもしれませんね。窓から入ってくる風に当たりながらうっとり心地よさそうにしているのを見ていると、見ているこちらもうれしくなります。でも、犬を車に乗せたときに必ず頭に入れておきたいのが、社内でのお留守番についてです。今回は、車内に犬を残して置くことのリスク、そして真夏に犬が車の中に置き去りにされているのを見つけたときの対処方法などについてお伝えします。

Pediatrics誌に掲載された研究*によると、気温20℃ほどの穏やかな日でも、車の中の温度は46℃を超えるまで急激に上昇し、この温度上昇の大部分は、わずか30分以内に起こるのだそうです。そして、犬は体温が39度台半ばに差しかかると中等度の熱中症を起こすことがあるとのことです。
窓を少し開けたり日陰に駐車したりしても、多少温度の上がり方に違いがあっても、結果的に車内の温度上昇は避けられません。日陰であっても窓が開いていても、車は外の温度を伝導して増幅します―外がそれほど暑くなくても、車の中はサウナ状態になってしまうのです。
一方で、米国動物虐待防止協会によると、暑い中車内に置き去りにすることと同じくらい、極寒の車の中に犬を残すことは危険な場合があります。寒い気温の中でヒーターが作動していない車はまるで冷蔵庫と化し、中にいる犬が低体温となってしまうリスクがあると警告しています。
真夏は厳禁です。外気温が0~20℃と過ごしやすい時期で、5分以内などできるだけ短い時間にとどめるようにしましょう。
車内に犬を残していくときに気をつけること
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。

お出かけ先として、犬が同伴できるお店やレストランなどをあらかじめ調べておくのもよいでしょう。各お店によって、リードでつなぐ、キャリーにいれるなどの条件があるかもしれないので、確認しておきます。犬の同伴についてとくにアナウンスしていない場合でも、お店によって犬を受け入れてくれる可能性もあるので、直接尋ねてみるとよいでしょう。
また、同伴者がいるのであれば、用事の最中は犬と散歩してもらうなど、別行動で対応する、という方法もあります。
そして、やはり陽気のいい時期以外、とくに真夏や真冬などで犬が同伴できない場所に行くときには、お家でお留守番してもらうか、ペットホテルや動物病院などに預けるのが、安心といえるでしょう。
危険な状況で(ほんの20℃ちょっとの外気温でも車内が十分危険な暑さになるということを覚えておいてください)車に置き去りにされている犬に気づいたとき、施設内の駐車場であれば、係員に声をかけ、車の持ち主を呼び出してもらいましょう。
見つからない場合や所有者が応じない場合、当局(※1日本では110番)に通報してください。多くの州が、駐車した車にペットを残すことを禁じる法律を定めているため、犬の飼い主は罰金またはその他の法的な指示に従わなければなりません。(※2日本では動物愛護法違反になります)
犬を救助するためにロックされた車に押し入ることは、一部の州では合法のこともあるようですが、ご自身やペットに危険が及ぶおそれがあるため、一般的には警察に任せておくのが最善でしょう。
犬と一緒に出かけるのは楽しいことですが、目的地が同伴できない場所であるなら、お家でお留守番してもらうのがお互いにとってよさそうです。特定の条件下では愛犬を車の中に残しておいても大丈夫かもしれませんが、目の届かない時には何があるかわかりませんので、常に安全を一番に考えた選択をしたいものですね。
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