犬が冬に屋外で過ごすときの対策とは?寒い時期は低体温症に注意!

執筆: カーラ・マーフィー
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寒い季節が大好きな犬たちがいます。シベリアンハスキー、マラミュート、セントバーナードなどは「寒さと雪を持ってきて!」と、ウキウキして吠え立てます。彼らのびっしりと生えた暖かい毛は自然の断熱材です。その一方で、雪がちらつき始めたときに外に出るなんて…、と考えただけで身震いしてしまう犬種もいます。

そんな犬達にとっては、冬の寒さはただ不快なだけではありません。実に危険なものになることがあるのです。温度が下がるときには愛犬の安全対策を講じることが大切です。

外で過ごさせる時間はどれくらいにするべき?

寒さに過度にさらされることが危険なのは、犬でも人とまったく同じです。でも、犬たちは被毛に覆われているので、大丈夫なのではと、考えがちです。とはいうものの、人で起こりうる低体温症や凍傷になりにくいわけではありません。寒い環境に長く居すぎると、犬でも健康に危害が及びます。犬が氷点下の屋外で過ごす時間は制限しなければなりません。だからといって、トイレ以外に雪の中、寒さの中に居てはいけないというわけではありません。実際、雪の中を跳ね回る愛犬を見ることは、飼い主にはこの上ない喜びになることもあるでしょう。雪で作ったボールを投げて取って来いをやらせることは、冬の体重維持に必要な運動にも役立ちます。ただしあなたが外で寒くなり始めたときには、おそらく愛犬も寒さを感じ始めているはずです。

夏の間は屋外の囲いや犬小屋の中に犬を入れていたとしても、冬は犬が外で少し遊んだら、屋内に入れなければなりません。一晩中外で過ごさせるのは絶対に避けるべきです。屋外で過ごすことが多い犬の場合は、ガレージの中に暖かい場所を作ってあげましょう。犬小屋で多くの時間を過ごす犬の場合は、もぐりこめる毛布やタオルを入れてあげ、それらが冷たくなったら、毎日交換します。犬小屋の温度維持に役立つ電気毛布などを設置するのも良いかもしれません。その場合には、低温やけどに注意をしてください。

犬の種類によっては、冬の屋外は避けるほどのものではありません。しかし以下のような健康問題を防ぐためには、子ども達に対してするように配慮をしてあげるようにしましょう。時間が長くなったときには屋内に入れるようにしなければなりません。

どうすれば犬が寒がっているのが分かる?

犬が寒がっていることを示す一番分かりやすい徴候は、体が熱を生み出す生理的現象である『震え』です。それ以外で犬が寒さに苦しんでいるかもしれない行動は、外に行きたがらない、関節や筋肉の冷えによって動きが遅いまたはぎこちない、普段より元気がない、などがあります。

寒さに弱い犬種もいます。ペットの情報サイトPetchaでは、体脂肪、体格、年齢、被毛、そして全身の健康状態が、犬の耐寒性に影響すると説明されています。小さなチワワや脂肪の少ないグレイハウンドが寒風の吹きすさぶ場所にあまり適さないのはそのためです。

低体温症になったらどうする?Dog Nova Scotia Duck Tolling Retriever walking in winter park holding a Frisbee in his mouth.

愛犬が寒がっていないか気をつけていなければなりません。フワフワの毛があっても、寒い中に長く居すぎると、低体温症や凍傷といった命にかかわる問題が生じることがあります。

犬が低体温症かもしれないときに見られる徴候には、強い震え、ぐったりしている、凍傷などがあります。犬の凍傷の多くは、しっぽ、耳の先、陰嚢、肉球といった露出部に起こります。獣医師の情報サイトPetMDでは、愛犬の皮膚が血流を失って青っぽく/白っぽくなっていたら凍傷だと説明されています。

愛犬が低体温症になったら、素早く行動して、重い病気や死に至ってしまうことを防がなければなりません。PetMDは次の手順を踏むようアドバイスしています:

  • 屋内に入れる。
  • ドライヤーなどであらかじめ温めた毛布などでくるむ。
  • 獣医師に連絡して診察してもらう。獣医師は、影響が残っていないこと、凍傷などの別の問題がないことを確認してくれます。

どうやったら屋外の犬を暖かくしておける?

愛犬が短毛なら、セーターかジャケットを着せてあげると、あなたがコートを着たときのように寒さがやわらぎます。滑り止め付きの靴下も良いかもしれません。氷や雪は肉球にたまりやすく、凍傷を引き起こすことがあるからです。屋内に入ったら、体に積もった雪を払い、毛の中に絡まっているかもしれない雪も含めて乾かします。こうすれば、愛犬はより早く暖まるでしょう。

冬の犬たちは、悲惨な状態であってはなりません。寒い時期にも愛犬を快適に過ごせるようにしてあげれば、冬のおとぎの国で一緒に楽しく遊べますよ。さあ、雪のボールを取っておいで!

筆者紹介

カーラ・マーフィー

カーラ・マーフィー

 

カーラ・マーフィーは、毎年のように総積雪量で全米一位を争っているペンシルベニア州エリー在住のフリーランス・ライターで、マディという名前の、雪の中で遊ぶのが大好きなゴールデンドゥードルと暮らしています。

 

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