子犬の6ケ月健診のすすめ

6か月検診の内容とは？

獣医師はまず、子犬の体重測定をして、順調に成長しているか確認します。食事量の調節が必要なときにはアドバイスしてくれますが、気になることがあれば質問しましょう。そして、目や耳、口内と歯、手足、全身と細部まで注意深くチェックします。ちょうど6か月くらいになると、子犬の永久歯が生え始め、乳歯は通常それに伴い自然に抜けますが、乳歯が残ったままになることがあります。そういった場合には、適切な処置(抜歯）が勧められます。さらに、ノミを含む寄生虫の駆虫対策を行っているか確認し、今後必要になるかもしれない予防や対策があればアドバイスしてくれます。なお、避妊、去勢手術についても話題に上がることでしょう。オスの場合、行動が習慣化してしまう前に去勢手術することによって、本能的な縄張り意識からくる攻撃行動やマーキングを減らすことができ、性ホルモンに関わる疾患を予防することに役立ちます。メスの場合は、避妊手術を行うと、子宮の感染症や乳腺腫瘍などのリスクを減らすことができるというメリットがあります。

食事についても相談しましょう

6ケ月というと、身体が徐々に成長し、いわゆる"子ども以上、おとな未満"な体つきになってくる頃ですね。成長速度は個々に異なりますし、犬種などによってもその身体的、行動的特徴によってそれぞれの栄養ニーズが異なります。獣医師は、今子犬にどんな食事を与えているかを確認し、現状の成長度合に合わせて、必要に応じて高品質なドッグフードへの切り替えを勧めることがあるかもしれません。いうまでもなく、最適な栄養を与えることは、子犬の長期的な健康のためにできる最善策の一つなのです。

マイクロチップの装着

マイクロチップとは、犬の固有番号と飼い主の情報が登録された電子タグのようなもので、犬の皮下に埋め込むものです。首輪のように外れてなくなってしまう心配がなく、災害時や逃走時の個体識別証となります。迎い入れた子犬にマイクロチップの装着がされていなかった場合には（注：日本では2022年6月から犬を販売するペットショップやブリーダーに義務付けられます。）、装着のために飼い主が動物病院に依頼します。万一なことは突然やってくるものです。しっかりと対策しておきたいものですね。

ペット保険

もし、まだ未加入の場合にはペット保険に入ることを検討しましょう。人間と同様に、将来、犬の健康に何かの問題が起きても、保険でカバーされるとわかっているのは心強いものです。ただし、加入前には必ず約款の細かい部分もよく読んで、保険内容が自分に合っているかしっかり確認しましょう。