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猫が大好きなのに、アレルギー症状が出てしまうので、猫を飼うのは最初から諦めている・・なんていうなんとも切ない話を聞いたことがあるかもしれません。猫アレルギーを持ちながらの生活は気をつけなければならないこともたくさんありなかなか難しいことかもしれませんが、だからといって、猫はもう一生飼えないのでしょうか?また、猫を飼い始めてからアレルギーが分かった場合にはどうすればいいいのでしょうか。猫アレルギーの人が比較的快適に猫と暮らしていくことができる方法を、猫アレルギーの症状や原因を含め見ていきましょう。
猫アレルギーの症状はくしゃみや鼻水だけではありません。症状のレベルによって、思わぬ影響が出ることも。あなたの症状はどのレベルか確認してみましょう。
猫アレルギーの症状には、くしゃみ、涙目、鼻水、息苦しさ等があります。Environmental Health Perspectives誌*¹によると、重症になると猫アレルギーで喘息が悪化することもある、とも紹介しています。猫の近くにいると突然、くしゃみ、息苦しさ、鼻づまりが生じるようになったときは、病院で猫アレルギーの検査をしてもらったほうがいいでしょう。
猫アレルギーは珍しくなく、米国喘息・アレルギー基金*²によると、人は犬より猫に2倍アレルギーを起こしやすいそうです。では、猫アレルギーはどうして起こるのでしょうか?
免疫系は異物を排除する働きをしますが、猫アレルギーの人は猫のフケ、唾液、尿に含まれる無害なタンパク質に過敏に反応し、症状が出ます。
多くの人は猫の毛が原因と考えがちですが、実際は毛ではなくフケがアレルゲンです。毛に付着したフケが抜け落ち、家具や寝具に溜まったり、空気中に漂ったりすることで症状を引き起こします。
猫アレルギーの症状が治まるまでの時間は、数日から数ヶ月と個人差をはじめ、症状のレベルによって異なります。
症状を緩和するには、猫アレルゲンを避けるか、医師の指導で適切な治療を受けましょう。改善が見られない場合は、医師に相談してください。
猫アレルギーは治るのか、または慣れるのか気になる方は多いと思います。 一度発症すると一生付き合うしかないのか、それとも改善の余地があるのでしょうか?
最終的に免疫を獲得でき猫アレルギーが治る幸運な人も確かにいます。しかし、人間の体が猫アレルゲンに対して慣れることはなく、さらされるたびにアレルギー反応が悪化することもあります。それまで猫にアレルギーを起こしたことがない人が反応し始めることもあります。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
猫アレルギーだからといって、猫を飼う夢を諦める必要はありません。
猫アレルギーに対する対策をいくつか準備しておくと、猫アレルギーを持っていても症状とうまく付き合いながら、猫と生活できるようになります。いくつか猫アレルギーの対策を紹介します。
猫のせいでくしゃみがでるようになったとしても、猫にはもちろんどうしようもありません。でも、猫アレルギー反応を減らすためにできることがあります。
猫アレルギーを引き起こしにくい猫など存在しませんが、アレルギーを起こしやすい人が猫を迎えるなら、長毛種よりも短毛種のほうがいいかもしれません。短毛種の猫のほうが抜け毛が少なく、これはフケがくっついた毛が家中に散らばることが少ないことを意味します。
ヘアレス(無毛)の猫では、当然のことながら短毛種よりもさらに抜け毛が少なくなります。スフィンクスは完全にヘアレスの、極めて愛情深い猫です。比較的珍しい品種のスフィンクスは通常とても高価ですし、ヘアレスとはいっても唾液やフケは出るので完全にアレルギーが無くなるわけではありません。猫アレルギーの人向きのその他の品種には、バリニーズ、コーニッシュレックス、デボンレックス、サイベリアンなどが言われています。
猫を迎えた後は、家中の掃除をこまめに行うことが猫アレルギー症状を抑える鍵になります。

猫アレルギーの影響を軽減するその他の方法には、日常的な猫のケアが含まれます。定期的なブラッシングは抜け毛を減らすのでアレルギー反応の減少に役立ちます-ヘアボールの予防にもなるので猫にとって喜ばしいことです!冬毛が抜ける春にはブラッシングの回数を増やしましょう。ベストな方法は、猫アレルギーのない人にこの作業を担当してもらって、窓の近くか、可能なら猫にリードを付けて屋外でブラッシングしてもらうことです。
猫の毛が抜けるのは健康、病気に由来する場合がありますので、気になる方はこちらをご覧ください。
猫の唾液、毛、フケに認められるものと同じタンパク質が猫の尿にも認められるため、猫トイレをこまめに掃除することもアレルギーの低減に役立ちます。この場合も、一番いいのは猫アレルギーのない人にこの作業を担当してもらうことです(猫トイレの掃除から解放される、なんと素晴らしい方法!)。
最後に、ペットにも安全なシャンプーを使って猫を入浴させるという方法もあります。入浴などほぼ不可能な猫がいる一方、平気な猫もいます。定期的な入浴は猫アレルギーの原因となりえるフケを減らすのに役立ちますが、ブラッシングのほうが効果的です。
これらの対策を行いながら、猫アレルギー症状に対しては医師に体質に合った医薬品を処方したもらったり、その他の治療法について相談しましょう。
正しい対策を講じることで、猫アレルギーとうまくつきあっていくことが可能です。家の中のアレルゲンを減らすこと、猫のお手入れと猫のトイレの掃除を怠らないことを心がけ、万が一症状が出たときの薬を常備しておきましょう。大変なこともあるかもしれませんが、猫とより長く快適に暮らしていくために頑張りましょう。
参照先:
*1 https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/ehp.1307922/
*2 https://aafa.org/allergies/types-of-allergies/pet-dog-cat-allergies/
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