知っておこう。犬の消化器系のトラブルについて

執筆: エリン・オリラ
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ペットに最適なフードを見つけましょう。

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いつも元気な愛犬が、突然下痢したり嘔吐したりすると、驚くのと同時に心配になりますよね。何が悪かったのか・・とあれこれ考えてしまうでしょう。

犬の消化器トラブルでよくあるのは、目新しくて何か食べ慣れない食べ物を食べたり、何かストレスがかかったりしたときに、急に下痢したり吐いたりするでしょう。そのほかにも、消化しづらいものや、あるいは身体に合わない食べ物、何かのアレルギーをもっているケースもあるかもしれません。また、消化器系トラブルを起こしやすいことで知られている、ジャーマン・シェパード、グレート・デーン、シュナウザーといった犬種もいます。

今回は、犬の消化器系のトラブルで代表的な症状や疾患についてご紹介します。トラブルの考えられる原因を知っておくことで、できるだけそうならないように予防できるようにしておくことが大切です。そして、もしトラブルに見舞われても、飼い主としてできるケアを学んでおきましょう。

1.下痢

下痢は、犬をはじめその他の動物にもよくある健康トラブルの一つで、さまざまな原因によって起こります。消化器系にトラブルがある場合の最も一般的な症状です。下痢が起こる主な理由をいくつか挙げてみましょう。

  • ストレス
  • 傷んだ/腐敗した食物
  • 食物中の特定の成分に対するアレルギー
  • 急すぎるドッグフードの変更
  • 内部寄生虫
  • 感染症
  • 様々な内臓の健康トラブル

ⅰ)小腸性下痢

下痢の中でも胃や小腸にトラブルが起きている場合、食物を十分に消化できず、また消化後のビタミン・ミネラル類を含む栄養分を吸収することができなくなっています。これを小腸性下痢といいます。小腸性下痢の場合、排便の回数はあまり増えませんが、1回の排便量が増える傾向があります。

ⅱ)大腸性下痢

大腸にトラブルが起きている場合、大腸において水分を十分に吸収できず、良質な便を形成できないため、粘液混ざりの便や水様便を呈します。これを大腸性下痢といいます。短時間で何回も排便するようになったり、便に鮮血が混じったりすることもあります。大腸炎では大腸の粘膜に炎症が起きており、また腸内細菌のバランスも乱れていることもあります。犬でよくある下痢の原因の一つです。

大腸炎の原因となるのは、急なフードの変更や、食べ慣れないものを食べたとき、鞭虫などの主に盲腸や大腸に寄生する寄生虫のほか、腫瘍やポリープが大腸に存在するといったケースもあります。しかし、小腸性下痢と大腸性下痢の区別がはっきりわからないことも多くあります。

2.急性胃腸炎

ヒトでも経験者が多いかもしれませんが、急に胃や腸に炎症が起きるもので、多くの場合は一時的なものです。犬では、高脂肪食や傷んだ食物を食べたときなどが代表的なケースでしょう。また、犬にとって中毒となるものやアレルギーのあるものを食べたときにも起こることがあります。そのほかにも、内部寄生虫やストレスが発症のきっかけになることもあります。

3.出血性胃腸炎(急性出血性下痢症候群)

出血性胃腸炎(急性出血性下痢症候群)は、ほとんど血のような大量の下痢便が特徴で、急激に発症し、さらに嘔吐や、元気・活動性の低下といった重度な症状を示す疾患です。適切に対処しなければ死に至る場合もあります。原因ははっきりとわかっていません。このような症状に気づいたら、いち早く動物病院を受診しなければなりません。

4.膵炎

膵(すい)炎は、膵臓が何らかの理由により炎症を起こしてしまうもので、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を示す病気です。膵炎が起こる理由ははっきりと分かっていませんが、特定の犬種や素因がある犬では、高脂肪食が原因になり得るとも考えられています。膵臓の外傷や感染症、ある種の薬剤、その他の疾患でも、結果的に膵炎を引き起こす可能性があります。適切に対処しなければ死に至る可能性のある疾患なので、急激な嘔吐・下痢・食欲不振に気づいたら、動物病院へ連れていきましょう。

5.膵外分泌不全

膵外分泌不全は、犬の膵臓が本来産生すべき消化酵素を十分に産生できなくなったときに起こります。主な症状は、食欲は亢進しているのに、体重が減る、痩せていて毛艶が悪い、1回の量が便量が多くなる、便が白っぽいなどがあります。ジャーマン・シェパードなど、いくつかの好発犬種が知られています。

飼い主にできること

普段の様子を把握しておきましょう

犬の体調の変化にいち早く気づくためには、普段の健康なときの様子をしっかり把握しておくことが大切です。具体的には、1日の便の回数や、普段の便の色や形状などです。犬のうんちをよく観察するなんて無理・・・・と思われるかもしれませんが、犬の健康を維持するためにとても重要なことです。また、併せて犬の理想的な便について獣医師に確認しておきましょう。そして、犬は健康時でも時々吐くことはありますが、その頻度や内容物についてもよく観察しましょう。短時間に何度も吐いてしまうようなことがあれば動物病院に受診した方がよいのはもちろんですし、吐いた内容物の中に食べ物ではない異物を確認した、などの気になることがある場合も受診したほうがよいでしょう。このような排便や嘔吐のほか、普段飲んでいる水の量や、食べている食事量についても確認しておくとよいでしょう。犬の診療では、犬の症状や様々な検査の情報と合わせて、このような普段の状況の情報が診断する上で非常に重要な役割を果たします。

獣医師は、診察台で黄色い実験室の内臓に耳を傾けます。

犬が食べるものを常に把握して、管理しましょう

当たり前のことですが、犬には栄養のバランスが考えられた食事を与えます。そして、必ず食べてはいけないものに接触できないように管理しなければなりません。それは、必ずしも食品とは限らず、ある種の植物や想定外の何かかもしれません。おもちゃなどは個々の犬の口の大きさを考えて、飲み込めない大きさのものを選ぶようにしてください。

お腹が敏感な犬の場合には、健康的で消化しやすいドッグフードを選択するのもよい方法です。また、定期的な健康診断は、今後起こりうる健康トラブルを事前に予防したり、対処したりすることに役立ちます。

普段から水分補給は十分に行いましょう

体の水和状態は、健康維持に大きく影響します。普段から水分補給は十分に行うのと同時に、飲む水の量が極端に増えたり減ったりしていないか確認するようにします。特に消化器系のトラブルの場合には、嘔吐や下痢によって体の水分を奪われてしまい、脱水症状が起こりやすくなっているので、十分な水分補給が必要です。ただし、状況によってその方法は異なりますので、健康トラブル時の水分を取らせる方法については獣医師に確認しましょう。

犬に頼られる飼い主になりましょう

愛犬が体調を崩すと、家族みんながソワソワしたり心配したりして、なんとなく全体的に不安が漂う雰囲気になってしまうこともあるでしょう。それは無理もないことですが、飼い主の不安な気持ちや落ち着かない状況は犬にも伝わります。ストレスが犬に消化器系のトラブルを起こすこともあるくらいなのですから、犬が安心していられるように努めてください。家族みんなが前向きな気持ちで犬に接するようにして、この人だったら大丈夫!と犬に頼られる飼い主になれるように頑張りましょう!

動物病院の連絡先を確認しておきましょう

いざというときにすぐに対応できるように、動物病院の連絡先を確認しておきましょう。愛犬に何らかの健康トラブルが起きたときには、獣医師に連絡して、動物病院に連れていくべきかどうかも含めて確認するようにします。.

かかりつけの動物病院の連絡先はもちろんですが、夜間や週末など万一に備えて、緊急時に対応してくれる動物病院も事前に調べておきましょう。

Contributor Bio

エリン・オリラ

筆者紹介
エリン・オリラ

 

メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたります。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しく、フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しています。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページのhttp://erinollila.comで入手可能です。

 

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