小型犬がなりやすい病気と予防策とは？毎日の食事で健康に

皆様は今の日本の人気犬種は何だと思いますか？アニコム家庭どうぶつ白書2019によりますと、1位はトイ・プードル、2位はチワワ、3位はミニチュアダックスフント、4位は小型のミックス犬、5位は柴犬だそうです。上位5位のうち3つが小型犬！4位だって、小型犬同士のミックスのようです。小さい体で頑張って散歩に行き、お家で大きな目で甘えてくる姿は本当に愛らしい小型犬たちですが、この子たちに元気で長生きしてもらうための健康管理が重要です。

小型犬のライフステージによって、栄養素を摂取するのに気を付けるべきことはありますか？

もし子犬を家族に迎え入れたら、成長期の子たちですので、十分に栄養を与えてあげてください。子犬用のごはんには成長に必要な栄養がバランスよく入っています。骨や筋肉を作る良質のたんぱく質を多く含み、カロリーも取りやすいようになっていて、消化しやすいようにできています。成長期の子犬を考えて作られていますからぜひ子犬用を選んであげましょう。2－4か月齢までは体重は増加するか、軟便にならないか、食べきれるのか、など様子をみて、1日3－4回食事を与えましょう。ご飯を控えると大きくならない、といったデマがあるようですが、そんなことはありません。私たち人間と同じように成犬になった時の大きさは、遺伝も大きくかかわりますから、肥満にさせてはいけないですが、きちんと成長に必要なカロリーをあげてください。どのようなごはんが良いか、どれくらいあげたらよいかはワクチンを打ちに動物病院に行ったときにぜひ相談してみるといいでしょう。

12か月を過ぎると、維持期になります。不妊手術もしていると肥満になりやすい体質に変化してきます。カロリー計算をしっかり行い、過剰に太らせないように気を付けましょう。丸っこい小型犬は見た目かわいいですが、肥満は人と同じようにいろいろな病気の原因となります。関節や心臓に負担がかかったり将来的にがんになりやすくなったりもします。ぜひ若いうちから気を付けたいものです。

犬種によってなりやすい病気ありますか？

アニコム家庭どうぶつ白書2019によると人気1位のトイ・プードルに多い病気は、消化器や皮膚に関係する問題のようです。また、人気2位のチワワに多い病気は消化器や皮膚の問題も多いですが、心臓の問題も多いようです。人気3位のミニチュアダックスフントは皮膚や耳の問題も老いですが、椎間板ヘルニアにも注意したい犬種です。病気を怖がるだけではなく、家族としてきちんと健康管理をしてあげましょう。