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大型犬の食事

成長期の食事

大型犬の場合、成長期の整形外科疾患に注意が必要です。「股関節形成不全」や「骨軟骨症」といった関節の病気は、遺伝的な素因に加えて、環境や過剰な栄養摂取も関係しているといわれています。特に成長期のカロリーとカルシウムの過剰摂取は、関節の病気のリスクを高くするといわれています。よって毎日の主食として総合栄養食を与えている場合には、カルシウムやカロリーの補給を目的とした栄養補助食品は与えないほうが良いでしょう。

▼サイエンス・ダイエット 大型犬種の幼犬用の特長

カロリーを適切に制限 急激な成長(体重増加)による関節への負担に配慮しています。
カルシウム量を適切に制限 大型犬種の骨と軟骨の成長にあわせてカルシウムの量を適切に制限しています。
カルニチン配合 アミノ酸の一種で体脂肪のエネルギー変換を助け、強い筋肉と骨格の成長を促進します。

おとなになってからの食事(1) 関節

大型犬の場合、おとなになっても骨格や関節の健康維持に注意が必要です。加齢に伴う軟骨成分の不足と関節の磨耗・変形により、動くと痛みを感じることがあります(変形性骨関節症など)。また肥満による関節への負担は、そのリスクを増大すると考えられています。

大型犬種の成犬では、日頃から関節に負担をかけないよう体重を適切にコントロールし、軟骨に不足しがちな成分を毎日の食事から補うことが大切です。

健康な関節 磨耗・変形した関節
骨と骨の間で軟骨がクッションとして働き、なめらかに動く。 軟骨成分の減少と長年にわたる関節への負担により、軟骨が磨耗・変形し、動くと痛みを感じる。

▼サイエンス・ダイエット 大型犬種の成犬用の特長

グルコサミン配合 軟骨組織を形成する基礎になる成分です。加齢とともに体内で産生される量が減ります。
コンドロイチン硫酸配合 関節の結合組織の構成成分。骨や組織に弾力性を与えます。グルコサミンと併せて摂取するとさらに効果的です。
カルニチン配合 アミノ酸の一種で体脂肪のエネルギー変換を助け、適正体重の維持を助けます。強い筋肉と骨格の維持にも有効です。

おとなになってからの食事(2) 胃拡張・捻転症候群(GDV)

大型犬に多く見られる胃腸の病気(鼓腸症[注]および胃拡張・胃捻転症候群)

胃拡張・捻転症候群(GDV)は大型犬・超大型犬において特に多く見られます。この病気は犬全体から見ると大変稀な病気です。一般的に、小型ならびに中型犬では、この病気の起こる可能性が低いといわれています。GDVとは何らかの原因で胃が拡張し、その後、捻転することで、血管が圧迫されて胃や重要な臓器に血液が流れなくなり、最終的にはショックを起こす状態のことを言います。

大豆、コーンならびに他の穀物などのペットフードの原材料がGDVと関連するという科学的根拠はありません。獣医学的な研究では、GDVを引き起こす重要な危険因子は遺伝、犬種、体重、年齢、繁殖の環境ならびにストレスのレベルであるとされています。食事を1日1回の大量な食餌を与えること、一気に食べる(速食い)ことなどが、食事中に過剰の空気を飲み込むことになり、空気が消化管に入り込むことになります。

この病気を起こしやすい大型・超大型犬におけるGDVを予防するためには、1日に2〜3回に分けて食餌(ドッグフード)を与えること(少量頻回給餌)が推奨されます。さらに、食事をする環境が重要で、競争食いをなくすように、ストレスのない落ち着いた環境で与えましょう。大量の食後にストレスのかかる運動は決して行ってはなりません。同時に、あなたのペットをGDVから守る方法について信頼のおける獣医師の先生に相談しましょう。

【注】
犬の「胃拡張・胃捻転症候群」は「鼓腸症」とよばれることもありましたが、紛らわしいために最近では「鼓腸症」という言葉は使われなくなってきています。犬の鼓腸症は腸の中にガスが発生する状態に使われるようになっています。

【参考文献】
Burrows C, Bright R, Spencer C. Influence of dietary composition on canine gastric emptying and motility - potential role in acute gastric dilatation.
American Journal of Veterinary Research 1985;46:2609-2612.

Glickman LT, Glickman NW, Schellenberg DB, et al. Incidence of and breed-related risk factors for gastric dilatation volvulus in dogs.
JAVMA 2000 Jan 1; 216(1):40-5.

Glickman LT, Glickman NW, Schellenberg DB, et al. Non-dietary risk factors for gastric dilatation volvulus in large and giant breed dogs.
JAVMA 2000 Nov 15;217(10):1492-9.

Glickman LT, Glickman NW, Perez CM, et al. Analysis of risk factors for gastric dilatation volvulus in dogs. JAVMA 1994 May 1;204(9):1465-71.