犬の関節炎のおはなし

関節炎とは

関節炎は高齢のペットによく見られます。また、すべての体型、品種、年齢において起こる可能性があります。
関節炎は徐々に悪化していく病気で、軟骨に障害を与え、関節に炎症を引き起こし、成犬の5頭に1頭が関節炎にかかっているといわれています。

 

関節炎のしくみ

関節炎は、骨同士の接合面を保護して動きを滑らかにしている軟骨に支障が出て、関節の炎症を引き起こし、徐々に悪化していく病気です。炎症が起こると関節の動きが滑らかでなくなり、慢性的な痛みを引き起こします。

 

関節炎の要因

ペットの行動の異常や変化は、ペットが高齢になったことによる老化現象だと思われてしまう場合が多く、関節炎などは見過ごされがちです。すべての犬が以下の条件によりさらに関節炎が引き起こされやすくなります。

  • 肥満
  • 犬種
    • ラブラドール・レトリーバー
    • ゴールデン・レトリーバー
    • シェットランド・シープドッグ
    • ポメラニアン など
  • 運動不足
  • 加齢(高齢期)
  • 外傷
 

関節炎の進行状態

関節炎の進行の過程

一般的な関節炎の進行状態

1. 関節にかかるさまざまな刺激によって軟骨細胞が損傷し、炎症を引き起こします。

2. 軟骨細胞の損傷は、軟骨組織の損傷を引き起こす酵素も活性化させます。

3. この炎症と酵素によって、軟骨組織が徐々に破壊されていきます。

4. 軟骨組織の破壊によって、関節の構造や機能に障害が引き起こされます。

 
関節炎の進行の遮断

オメガ-3脂肪酸が炎症を、またオメガ-3脂肪酸のひとつであるエイコサペンタエン酸(EPA)が軟骨組織の損傷を引き起こす酵素の活性化を抑えるのに役立ちます。

 

こんな症状が出たら要注意

日ごろからペットの行動をチェックして、以下のような症状がみつかったら、早めに動物病院にご相談ください。

  • 足を引きずっていたり、じっと動かないことがある
  • 階段などの段差を登りたがらない
  • 起き上がるときつらそうに見える
  • 散歩のときに遅れてついてくることが多い
  • 歩きたがらなくなった/遊びたがらなくなった
  • 走ったり飛び跳ねたりしなくなった。
  • ※また、痛みがあると攻撃的になったり、引っ込みがちになったり、ペットの性格に影響を与えることもあります。これらすべての症状はペットのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を低下させます。

ホームケア

  • 体重を適正に保つようにしましょう
  • 関節に負担のかかる運動はさけましょう
  • 獣医師が指示したフードのみを与えましょう
  • ペットに人の食事の残り物などを与えないようにしましょう
  • 食事や治療を変更したいときは、獣医師に相談しましょう
  • いつでも新鮮で清潔な水を自由に飲めるようにしておきましょう

食事管理のポイント

オメガ-3脂肪酸を多く含む食事を与えましょう
EPA(エイコサペンタエン酸)のようなオメガ-3脂肪酸は、炎症や関節の損傷を引き起こす酵素を減少させることに役立ちます。
L-カルニチンを多く含む食事を与えましょう
L-カルニチンは筋肉組織を保ちながら、エネルギー代謝の適正化をサポートします。
グルコサミン、コンドロイチン硫酸を多く含む食事を与えましょう
グルコサミンやコンドロイチン硫酸は軟骨の健康維持に役立ちます。
抗酸化成分が強化されたフードを与えましょう
ビタミンE、ビタミンC、ベータカロテンは健康維持をサポートします。

関節炎の犬とペットオーナーのQOL向上のために

関節炎を克服したペットたちの実例集

関節炎のため階段や車にのぼれなかったり、散歩をいやがるようになっていた犬たちが、獣医師の指導のもと、きちっとした食事管理で、元気に走り回れるまでに関節炎を克服した過程を記録した動画です。
実際に克服していった過程とペットオーナーのインタビューを収録しています。

チャンドラーの場合

  • イントロダクション-関節炎の説明
  • チャンドラー12歳(ラブラドール・レトリーバー)の実例紹介

動画を見る

 

ギャビーの場合

  • ギャビー3歳(ラブラドール・レトリーバー)の実例紹介
  • プリスクリプション・ダイエットj/dの製品紹介

動画を見る

 
 

給与に際しては、必ず獣医師の指示に従ってください。