犬と猫のかゆみをともなう皮膚病のおはなし

かゆみをともなう皮膚病とは

かゆみは皮膚病にかかったペットに非常に多くみられる症状です。かゆみをともなう皮膚病の多くは、アトピーやノミアレルギーなどのアレルギー性のものや、細菌や寄生虫による感染症などです。アレルギー性の皮膚病では、皮膚そのものが弱くなることが皮膚のバリア機能の低下につながり、それが炎症とかゆみを引き起こします。それを繰り返すことで症状の悪化につながってしまいます。かゆみをともなう皮膚病では、かゆみの原因を取り除くと同時に、皮膚の健康を回復することが重要になります。

 

かゆみの原因

かゆみを引き起こす原因には、いろいろなものがあります。

外的アレルギー要因

ダニ、ハウスダストなどのアレルゲン、細菌、ウイルスなどの微生物など

外的アレルギー要因

  • ノミアレルギー
  • 食物アレルギー
  • 接触皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
 

皮膚のバリア機能の低下

ドライスキン、発汗、脂性、フケ症

かゆみのしくみ

皮膚の脂分が不足すると、角質層の水分不足を招きます。角質層の水分不足は皮膚のバリア機能の低下につながり、外的アレルギー要因が侵入しやすくなってしまいます。その結果、アレルギー反応や感染症状などがかゆみとなって発生します。

かゆみのメカニズム

 

こんな症状が出たら要注意

日ごろからペットの行動をチェックして、以下のような症状がみつかったら、早めに動物病院にご相談ください。

  • 毛の密度が薄くなった
  • 毛の色が薄くなった、変色した
  • 抜け毛が増えた
  • 皮膚が薄くなったような気がする
  • 毛刈りした部分の毛の成長が遅い
  • フケ症である
  • 手脚の関節部分(ひじ、ひざ)に脱毛、紅い斑点、かさぶたがある

ホームケア

  • 獣医師が指示した食事以外は与えないようにしましょう
    治療や食事の変更についても獣医師に相談しましょう
  • 獣医師の指導にしたがって、かゆみを抑えるための適度なシャンプーを行いましょう
  • ペットが過ごす環境の温度と湿度を適切に管理しましょう高温多湿、極度な乾燥はかゆみの増強につながります。
  • あまりかまいすぎないようにしましょうペットがかゆみを示すしぐさに飼い主さんが過剰に反応すると、それが飼い主さんの気を引く行動と誤解して、必要以上に掻いて、皮膚に過剰な傷をつくることがありますので、注意しましょう。

食事管理のポイント

  • 必須脂肪酸(オメガ-3、オメガ-6脂肪酸)および総合的に栄養バランスの優れた食事を与えましょう炎症を抑えるオメガ-3脂肪酸、バリア機能に役立つオメガ-6脂肪酸、皮膚の再生に役立つ蛋白質、皮膚の健康維持に欠かせないビタミン・ミネラルなど、総合的な栄養が必要です。
  • アトピー体質の場合は、食物アレルギーも考慮して、蛋白源に配慮した食事を与えましょう
  • やみくもなサプリメントの使用は避けましょう栄養バランスを崩し、必要なミネラルの摂取が妨げられたり、それが原因となって炎症を起こすことがあります。
 

給与に際しては、必ず獣医師の指示に従ってください。