犬と猫の栄養補給のおはなし

栄養補給とは

ペットは病気やケガをすると、体を回復するためにいつもより多くの栄養が必要になります。食事が食べられないような状態が続くとさらに体力が落ちます。そうなると、筋肉が弱まり、体内に蓄えていたエネルギーも減少していきます。そのような状態に陥らないように、適切な量の栄養素を補給することは組織の修復を助け、免疫力を強化し、けがや病気からの早期回復に役立ちます。

 

病気やケガの時は、いつもよりエネルギーが必要

動物が外傷、感染症、発熱などの時には、体の維持のためエネルギー消費量が増え、予備として体内に蓄えていたエネルギー源を使ってしまう状態になっています。体の回復のために代謝が進むので、食事量が十分でないと栄養不良に陥りやすくなります。そのため、十分な栄養補給が必要になります。

与え方の例

シリンジによる給与

手やスプーンによる給与

フードボウルからの給与

 

体力回復の目標

ペットが病気やケガから回復しているとき、次の4つのことを心がけましょう。

  • 病気やケガの原因を取り除く
  • 病気やケガの治療をできる限り行う
  • 病気やケガの間に失われた栄養を満たすように栄養補給を行う
  • 細菌感染など、治療の妨げとなるようなことが起こらないようにする

 

回復を遅らせる可能性があるもの

  • 体の状態に合っていない食事
  • 栄養バランスがとれていなくて、量も不十分な食事
  • 栄養の不足
    (嘔吐や下痢が継続している場合は栄養が足りなくなっているので、栄養失調を起こしやすい)
  • 細菌感染が起こるような不潔な場所、状態
  • ストレスのかかる不快な環境

こんな症状が出たら要注意

日ごろからペットの行動をチェックして、以下のような症状がみつかったら、早めに動物病院にご相談ください。

  • けがや病気をする前よりもさらに体重が減っている
  • 1日以上食欲がない
  • 元気がない/寝てばかりいる
  • 傷の治り方がいつもより遅い
  • 傷口から嫌なにおいがする
  • 呼吸が浅くて速い
  • いつもより、のどが渇いているようだ

ホームケア

  • 獣医師の指示したフードのみを与えましょう
  • 食欲が落ちている場合には、食事は少しずつ、何回かに分けて与え、1日の食事量を増やすように工夫しましょう
  • ケガをしている場合は、傷口を清潔にし、乾燥させるようにしましょう
  • ペットに傷口や包帯をなめたり触ったりさせないようにしましょう。このような場合、特別なカラーをつけるようにしましょう
  • ペットがリラックスできるような場所を作り、ペットの体を温めるようにしましょう
  • ペットの症状の変化をよく観察して、新たな症状が現れたりペットの行動に変化が現れたらすぐに獣医師に相談しましょう

食事管理のポイント

高蛋白質、高脂肪のフードでしっかりエネルギー補給をしましょう
体の回復には多くのエネルギーを必要とします。蛋白質をたくさん与えて、体をしっかりとつくり、脂肪を十分に与えて、体にたくさんのエネルギーを補給します。
ビタミン、ミネラルを増強したフードを与えましょう
体の修復や適正な栄養バランスをとるために、ビタミン、ミネラルが役立ちます。
 

給与に際しては、必ず獣医師の指示に従ってください。